技術部セミナー
原子核ターゲットと高強度炭素薄膜の
開発に於けるセレンディピティ
講演概要 (以下、菅井先生より)
私は旧東大核研に33年前に入所以来、原子核実験にとって必要不可欠な安定
同位体薄膜ターゲット作りをやってきた。その供給先はその製作歩留まりの向上に
つれて核研はもとより日本全国そして世界へ広がった。併せて、17年前から加速器
のイオンビームの荷電変換に使用する炭素ストリッパーフォイルの開発に着手した。
2年前、KEKに新しいラボを作らせて頂き、KEK-JAERI統合加速器計画の技術
開発の中で難関の一つである長寿命厚い炭素ストリッパーフォイルの開発に携わり
現在に至っている。これらの仕事の紹介と進め方、更にその過程で偶然思いもかけ
ない新しい現象に遭遇したいくつかのセレンディピティについて話をしてみたい。
講師: 菅井 勲先生 加速器研究施設加速器第四研究系 |
日時: 平成14年3月1日(月) 15:30〜17:00 |
場所: 4号館セミナーホール |