平成11年度技術部セミナー(第2回目)




『中性子イメージングプレートとその応用』

講師: 新村信雄 氏 日本原子力研究所先端基礎研究センター 研究主幹
日時: 7月13日(火曜日) 13:30〜15:00
場所: 研究本館 1階 図書室入り口会議室
講演概要:
 イメージングプレート(IP)は、以前から医療診断分野で使われてきたが、 特に蛋白質等の生体高分子X線結晶構造解析用エリアディテクターとして、 その有用性が実証され、この分野の目覚ましい進歩に寄与したことで、一躍注目を集めた。 中性子イメージングプレート(中性子IP)の開発は、それに比べ、相当の遅れをとっており、 二、三の試みは報告されていたが、充分な成果は得られていなかった。 我々は、富士写真フィルム株式会社と共同で、中性子IPの開発を試み、 従来の検出器では想像できなかった性能を有する熱・冷中性子用検出器を実現するのに成功した。 中性子IPの熱中性子検出器としての性能を総合的に検討すると、 中性子検出器として未だかつて経験したことのないものであり、 中性子計測に関連する分野に革命的な効果を及ぼすこと が考えられる。 中性子IPの性能・応用の最近の結果及び今後解決すべき問題点等につ いて紹介する。

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