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ノーベル賞でたどる素粒子の発見物語:5 CP対称性の破れの発見

1964年、米ニューヨークのブルックヘブン国立研究所にある30GeV(ギガ電子ボルト)のAGS陽子シンクロトロンを使い、陽子ビームをヘリウムに当て、電荷を持たない中性のビームを観察していた米国プリンストン大学のバル・フィッチ博士とジェームス...
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ノーベル賞でたどる素粒子の発見物語:4 チャームクォーク

1974年の11月9日から10日にかけて、米国スタンフォード大学の電子・陽電子の衝突型加速器SPEARを使って実験をしていたバートン・リヒター教授の研究グループが、衝突のエネルギーが3.1GeV(31億電子ボルト)付近で素粒子反応の頻度が増...
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スペイン&日本 核融合・加速器の技術開発およびプロジェクト協力強化ワークショップ

2016年5月13日駐日スペイン大使館にて,スペイン貿易省, INEUSTAR (スペイン科学産業協議会)主催,先端加速器科学技術推進協議会,量子科学技術研究開発機構,IFIC (スペイン粒子物理研究所),INDUCIENCIA (スペイン...
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ノーベル賞でたどる素粒子の発見物語:3 中間子

核力に関して理論的な考察を行い「中間子」の存在を予測した湯川秀樹博士は、1949 年に日本人として初のノーベル賞を受賞されました。中間子は今ではクォークと反クォークが強く結びついた粒子であることがわかっています。研究者はそれ以上細かくできな...
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ノーベル賞でたどる素粒子の発見物語:2 光子

光の正体は科学の歴史の中で大きな謎でした。時に粒子であると考えられたり、何かが伝える波であると考えられたり。19 世紀の半ばに整えられた電磁気学の理論「マックスウェルの方程式」が、電気の力や磁気の力のもととなる電場と磁場が、あざなえる縄のよ...
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ノーベル賞でたどる素粒子の発見物語:1 電子と陽電子

ILC では電子と陽電子という素粒子をぶつけて宇宙の法則を探ります。素粒子とは、今のところそれ以上に分けることができないと考えられている粒子のことで、これまでに17 種類の存在が知ら れています。電子は電線の中を走り電流となる素粒子です。電...
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加速器図鑑 陽電子と陽子

いきなり質問です。次の文章は正しいでしょうか?「ILC では電子と陽子を衝突させる」 答えは「間違い」です。ILC では電子と陽電子を衝突させます。一方 欧州合同原子核研究機関( CERN) の大型ハドロンコライダー(LHC) では陽子と...
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加速器図鑑:四極磁石

ビームが走る時に広がって 飛び散ってしまわないように、四極磁石は加速器の中で数多く使われて います。またILC では最後にビームをギュッと絞って6 ナノメートル*1 の大きさにする長さ2.2km の最終収束システムの中にも多くの四...
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加速器図鑑:ビーム

ビームという言葉を聞くとSF映画に出てくるビーム砲を連想する人も多いと思います。レーザーポインタから出るレーザー光線もビームです。素粒子やイオンなどがまとまって飛んでいる状態をさす言葉がビームといえるでしょう。 加速器で扱うビームはその目...
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加速器図鑑:タイム・プロジェクション・チェンバー

ILD測定器の内部。茶色のがらんどうの部分がタイム・プロジェクション・チェンバー。本文では省略したが、実物は全長約2.5m、直径約4mの茶筒が底同士をくっつけて繋がっている。真ん中が共通の底で両端に蓋がある。イラストの真ん中に見えている仕切...