IMSS

KEK

#6-1 電子自由度の多重強秩序系における構造物性研究

物構研コロキウム
  • 日時:10/8(火)14:00~
  • 場所:4号館階セミナーホール/東海1号館3階324室
  • 題名:電子自由度の多重強秩序系における構造物性研究
  • 英題:Multiferroic Order of Electron Degrees of Freedom
  • 講師:山崎裕一 氏 氏(KEK物構研)
  • 要旨:

    物質中の電子は電荷やスピンなど様々な自由度をもち、環境が揃うと複数の自由度が同時に秩序化することあります。そのような状態が実現すると、磁場や電場などの外部からの刺激によって、まったく新しい応答が現れたりします。例えば、電気双極子秩序とスピン秩序が同時におきるような電気磁気 多重秩序系(マルチフェロイクス)では、本来、磁場で反転するはずの磁化を、電場によっても反転させられることなどが実証されいます。電子の多重 強秩序状態を利用して、あらたな電子状態の制御手法を開拓することは、電子デバイスなどの応用に向けてとても重要な概念になります。本公演では、 最近の進展として、基板による負の圧力効果によって現れた新しい電子秩序状態や、電気磁気多重秩序系において観測したX線照射による強誘電性分極 の制御について紹介します。