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KEKサイエンスカフェ(10月)「素粒子を作る匠の技~ミュー粒子生成標的の現場から~」

サイエンスカフェ
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素粒子を作る匠の技
~ミュー粒子生成標的の現場から~


2017年10月6日(金)13日(金)20日(金)27日(金)19:00~20:00
BiViつくば2階
10/6と10/27はいつもの会場「つくば総合インフォメーションセンター」にて
10/13と10/20はイベントスペース「スマートリンク」にて  ※4回とも内容は同じです

ゲスト:的場 史朗さん
(物質構造科学研究所 ミュオン科学研究系 特別助教;上写真の右)

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今回のゲストは東海キャンパスのJ-PARC MLFでミュオンを作る現場で働いています。
彼の研究対象は「ミュオン回転標的」で、右写真のようなグラファイト製の直径33cm厚さ2cmのドーナツ型円盤です。 このグラファイトは等方性グラファイトと呼ばれ、物理的性質に方向性が見られないものです。
この円盤が回転しているところに、陽子ビームを照射します。陽子はこの標的を貫通していきますが、グラファイトとの衝突によってπ(パイ)中間子を生成します。 このπ中間子が自然に崩壊してミュオンになり、ビームライン末端に輸送され実験に使われます。
このとき、標的は700度以上の高温になり、放射化し劣化します。標的をできるだけ長持ちさせるために、円盤の端に陽子ビームを照射し回転させているのです。


※サイエンス・カフェとは、科学の専門家と市民のみなさんが、比較的小規模なスペースでお茶を飲みながら、科学について気軽に語り合う場です。 申し込み不要、入場は無料です。お気軽にご参加ください。

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