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震災によるMLF実験停止課題 海外施設にて実施

物構研トピックス
2011年9月12日

3月に発生した東日本大震災の影響により、J-PARC/物質・生命科学実験施設(MLF)では予定していた共同利用実験を中止せざるを得ない状況となりました。この運転停止期間に予定されていた実験課題については国内外の研究施設で受け入れていただくことができ、その振り替え実験が開始されました。

米国オークリッジ国立研究所の中性子実験施設SNSではMLFで実施予定だった課題24件の受け入れが決定しており、8月31日から9月4日まで、2件の実験課題について実施されました。実験はBL4B(Liquids Reflectometer)を用いた、中性子反射率測定で、東京大学の横山グループ、東京工業大学の菅野グループが行いました。また、技術支援として山田悟史KEK物質構造科学研究所助教が同行しました。山田氏はこの実験実施にあたり「SNSスタッフの協力により、無事に予定通りの実験を終えることができ、感謝しています。」と語りました。この他、ラザフォード・アップルトン研究所(ISIS)やロスアラモス研究所(LANCE)などでも今後振り替え実験が行われる予定です。

YokoyamaGr.jpg東京大学横山グループの実験の様子
GroupPhoto.jpg現地スタッフと今回実験を行った東工大菅野グループ、技術支援を行った山田悟史助教、米村雅雄特任准教授

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