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中性子の研究会を開催 中性子反射率計によるサイエンス

物構研トピックス
2012年10月10日

10/3、4の2日間にわたって中性子S型課題研究会"BL16 Neutron Reflectometer Workshop 2012"がKEK東海1号館にて開催されました。

本研究会はJ-PARCにおいて物質構造科学研究所のビームラインに設置された中性子科学実験装置を用いて行うプロジェクト型(S型)研究課題「高機能ソフトマターのナノ界面ダイナミクス評価」の成果報告を目的としたものです。 このS型課題はJ-PARC物質・生命科学実験施設(MLF)のビームラインBL16に設置された中性子反射率計SOFIAの開発、およびそれを用いたソフトマター界面に関する研究を目的としたもので、本研究会では装置現状、実験結果などについて7件の発表が行われました。
また、本研究会はユーザー同士の交流や放射光との相補利用促進も目的としており、ソウル大学校のKookheon Char教授による医療利用を目的とした高分子積層膜に関する講演(JST/ERATOのソフト界面プロジェクトによる招待講演)、物質構造科学研究所 放射光科学研究施設のWolfgang Voegeli特任助教による放射光を利用した超短時間X線反射率測定に関する講演が行われ、40名近い参加者による活発な議論が行われました。

研究会の様子

研究会の最後にはJ-PARCツアーが行われ、大学や企業など中性子反射率計を用い た実験を検討している研究者など12名が参加しました。
ツアーではMLF全体の説明に加えてBL16内部への見学も行い、実際に装置が動く 様子のデモンストレーションなどが行われました。

>>プログラム[ PDF 100KB ]


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