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大阪市立科学館にてチョコレイト・サイエンスを実施

物構研トピックス
2014年12月25日
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12月20日(土)、21日(日)大阪市立科学館にて、チョコレイト・サイエンスを行いました。
このイベントは、世界結晶年2014の協賛として大阪市立科学館で開催されている、企画展「THE 結晶展~これが結晶、これぞ結晶~」の関連イベントとして、東京フード株式会社の協力を得て行われました。今回、参加したのは小学生や親子など、3回で計67名です。

チョコレイト・サイエンスはチョコレートの主要成分であるココアバターの結晶の型を作り分け、それが食感などにどのように影響するのかを体験するイベントです。「美味しい」食感を物理的に検証している研究の紹介の後、実験を行います。まず、湯煎したチョコレートの冷やし方を変えることで、3種類のタイプに作り分けます。そして出来たチョコレートを見た目、触感、食感で評価し、それぞれ温度変化によってココアバターの分子の並び方がどのように変わっているのか、放射光を利用した研究から解説しました。最後は結晶化のしくみから、一般に美味しいとされるⅣ型結晶のチョコレートをテンパリング(温度操作)をせずに作る方法を実践、検証しました。

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(左)テンパリングしたチョコレートの表面は、ピッカピカになります。
(右)作り分けたチョコレート、まずは見た目を観察します。

参加者からは、「楽しく学ぶことが出来た」や「作る工程の違いで、味わい、見た目、食感の違いに関係があるのを知れて楽しかった。」などの感想が寄せられました。

今後、チョコレイト・サイエンスは、つくば国際会議場(1月18日)愛知県蒲郡市生命の海科学館(1月31日)つくばエキスポセンター(2月7日)東京都多摩六都科学館(2月11日)と開催予定です。


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