pf

KEK

施設長より ご挨拶

村上施設長
村上 洋一 施設長
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フォトンファクトリー(PF)は、大学共同利用機関法人・高エネルギー加速器研究機構(KEK)の基にある放射光科学研究施設であり、KEK・物質構造科学研究所の中の放射光科学第一・第二研究系と、加速器研究施設の加速器第七研究系から構成されています。これらの研究系のスタッフが協力して、PFリング(2.5 GeV)とアドバンストリング(PF-AR, 6.5 GeV)を運転し、ユーザーの放射光利用実験を支えています。PFは1983年に共同利用を開始しましたので、すでに30年以上の時間が経過していますが、優秀なスタッフと年間3,000人を超える多くのユーザーに支えられ、いまも世界トップクラスの研究成果を生み出し続けています。年間の出版論文数は約700報で、これまでの総出版論文数は約16,000報にも達します。

さて、PFのミッションは大きく分けて2つあります。ひとつは大学共同利用を推進して、国内外の大学や企業の研究者に放射光を用いた研究の場や技術を提供することです。PFは大学共同利用機関ではありますが、大学や国研だけでなく広く産業界へも放射光利用の門戸を開放しています。もうひとつのミッションは、自ら研究・教育を行うことです。大学等の研究者と協力して放射光利用研究を行うことはもちろんですが、加速器技術や測定器技術の研究開発を行うことも重要な役割です。これらの研究開発は、ノーベル賞(アダ・ヨナット博士や白川英樹博士のノーベル化学賞や、赤崎博士や天野博士のノーベル物理学賞)を受賞するようなハイレベルの基礎研究から、産業イノベーションに繫がるような応用研究に貢献しています。また研究を通して、大学等と連携して、将来の放射光科学を担う人材を育成することは、長い目で見たときに最も重要な仕事のひとつであると考えています。さらに我々自身でも、総合研究大学院大学・高エネルギー加速器科学研究科において、人材育成の一端を担っています。

現在の有効課題数は約900件にも達しますが、昨今の運転経費の削減や電気代の値上がりにより、皆様に十分なビームタイムを配分できない状況が続いています。今後、各方面に働きかけを行い、運転時間の確保に努めていきたいと考えています。一方、PFの将来計画についてもユーザーの方々と相談させて頂きながら、これを確実に進めていく覚悟です。今後とも、皆様のご理解とご支援を宜しくお願い致します。

放射光科学研究施設長 村上 洋一

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