PF

PF研究会「量子ビームと新規合成手法の融合による酸化物の新機能探索」

 
2018年4月23日掲載,5/21追記

<趣旨>

新機能性材料の特性にかかわる電荷・スピン・軌道・格子の状態を直接観察する手法として多大な貢献を果たしてきた放射光を初めとする量子ビーム解析技術は、近年さらなる発展を遂げている。この測定技術の発展と普及に伴って、様々な量子ビームを組み合わせて、物性を多角的に解析することも可能となっている。そのため、「機能のメカニズムを解明する」段階では、その有用性はほぼ確立されたとも言って良い。しかしながら、これらの量子ビーム解析と物質開発の現場にはいまだ大きな隔たりがあり、新物質探索・新機能開発の段階で有効に利用されているとは言いがたい点も指摘されていることは否めない。

本研究会では、この現状を打破すべく量子ビーム解析技術と新合成手法の融合による新物質探索手法の確立を目指す。具体的は、現在最先端の量子ビーム研究、インフォマティクスや計算科学による機能探索、新しい合成手法による材料開発、を行っている研究者に最新のトピックをご紹介頂くとともに、これらの融合によって実現可能となる、機能性酸化物研究の新機軸の可能性について議論する。

<概要>

日時:2018年7月3日(火), 4日(水)

会場:KEKつくばキャンパス 4号館2F輪講室(KEK交通アクセス, KEKキャンパスマップ

協賛:応用物理学会 機能性酸化物研究会
   酸化物研究の新機軸に向けた学際討論会

提案代表者:組頭 広志(東北大学多元研/KEK物構研)

所内世話人:堀場弘司、北村未步、雨宮健太、中尾裕則、熊井玲児(KEK物構研)

参加費:無料

旅費のサポート:なるべく旅費をサポートさせていただきますが、予算の都合により希望に添えない場合もあります。
        予めご了承下さい。締切後に旅費の有無についてご連絡させていただきます。
        ※自宅、 実家、知人宅にお泊りの場合は、宿泊費は支給されません。
        ※企業にお勤めの方、大学院生、学部学生、つくば在住の方には旅費、宿泊費は支給されません。

KEKドミトリー:PFのビームタイム中のため、シングルバストイレ無し(Sルーム)のみとさせていただきます。
          ●シングルバストイレ無し(S)  1,500円/泊
        ※ドミトリーを利用される場合は共同利用者支援システムにユーザー登録、用務登録が必要となります。
         登録方法は締切後にご連絡します。

懇親会:7/3(火)終了後を予定しています。奮ってご参加下さい(会費:未定)。

参加申込:下記のフォームよりお申し込み下さい。
      旅費、KEKドミトリーを希望される方は6月15日(金)15時までにお申込下さい。
      サポートを伴わないご参加は当日まで受け付けますが、
      Web事前参加申し込みは6月25日(月)で締め切らせていただきます。
      

sankaform_grey.jpg※ウェブ登録を締め切りました。この後は当日、会場にてお申込下さい。

重要な締切:
  旅費、KEKドミトリー希望の参加申し込み: 6月15日(金)15時<-締め切りました。
  懇親会参加申し込み: 6月25日(月)<-締め切りました。
  Web事前参加申し込み: 6月25日(月)<-締め切りました。

お問い合わせ:研究会事務局(pf-kenkyukai@pfiqst.kek.jp)までご連絡下さい。

<プログラム>

※研究会資料はウェブに掲載されています(KEK Proceedings 2018-3)。    
 7月3日(火)
12:00~ 受付開始
12:30~13:00 自己紹介(インフォーマル)
13:00〜13:05 所長挨拶(小杉信博(KEK物構研)
13:05〜13:10 趣旨説明(組頭広志/KEK)
13:10〜13:50 全反射高速陽電子回折(TRHEPD) による結晶最表面の原子配列解析
  兵頭俊夫(KEK)
13:50〜14:20 コヒーレント軟X線回折イメージングとインフォマティクスの融合
  山崎裕一(NIMS)
14:20〜15:00 PTRF-XAFS法による酸化物上金属ナノ構造の三次元可視化と触媒インフォマティクスへの挑戦
  高草木 達(北大)
15:00〜15:30 休憩(30分)
15:30〜16:00 層交換によるIV族材料の薄膜合成
  都甲 薫(筑波大)
16:00〜16:30 光結晶化による酸化物膜の組織制御と機能最大化
  中島智彦(AIST)
16:30〜17:00 液体を使った真空薄膜作製
  丸山 伸伍(東北大)
17:00〜17:30 X線CTR散乱法による界面の静的および動的構造解析
  白澤 徹郎 (AIST)
18:30〜 懇親会
 7月4日(水)
9:00〜9:30 量子ビームにより明らかにする不均一系の物理化学
  武市泰男(KEK)
9:30〜10:00 複合アニオン酸化物薄膜の合成と新機能探索
  近松彰(東大理)
10:00〜10:30 コンビナトリアルスパッタ成膜法による革新的酸化物低摩擦材料の探索
  後藤真宏(NIMS)
10:30〜11:00 休憩(30分)
11:00〜11:40 ミュオンを用いた酸化物内の水素位置・荷電状態のシミュレート
  小嶋健児(KEK)
11:40〜12:20 中性子散乱による物質中水素の観測
  大友 季哉(KEK)
12:20 終了後、PF見学(希望者)
※KEKの放射線従事者登録済の方は、所属機関の個人線量計の携帯とKEKの安全講習の受講が必要になります(5/21追記)
 該当者には追ってご連絡いたします。

<講演者の皆様へ>

【発表時間について】

プログラム中の発表時間は「5分の質疑応答時間」も含んでおります。
よろしくお願いいたします。

【要旨について】

要旨提出期限:5月30日(水)までにpf-kenkyukai@pfiqst.kek.jpまでお送り下さい。
フォーマット:テンプレート(WORD)をご利用下さい(A4サイズ 1枚でお願い致します)。
順次当ホームページに掲載させていただきます。

【Proceedingsについて】

PF研究会では研究会終了後、Proceedingsの発行が義務付けられています。
「KEK Proceedings」として出版されます。またKEKプレプリント・レポートデータベース
https://www.i-repository.net/il/meta_pub/G0000128Lib)に登録され、 ウェブにも掲載されます。
その点ご承知おきの上で要旨と、必要なら編集の上、当日発表していただいたスライド資料を
ご提出頂くようお願いします。

更新日 2018-6-29