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last update:06/02/28  
  プレス・リリース 〜 06-05 〜 For immediate release:2006年02月28日
 
 
国内最速のスーパーコンピュータシステムを稼働

 
高エネルギー加速器研究機構 
 
 
高エネルギー加速器研究機構(KEK)は、スーパーコンピュータを使った素粒子・原子核物理学を中心とした高エネルギー加速器科学の理論的シミュレーション研究を進めていますが、その一層の推進のために今年度新たなスーパーコンピュータシステムを導入し、3月1日から稼働する予定です。
 
新スーパーコンピュータシステムは、日立製作所の SR11000モデルK1、理論演算性能 2.15テラフロップスと日本IBMの Blue Gene Solution、理論演算性能 57.3テラフロップスとからなるシステムで、稼働時点で国内最速の計算能力を持つものです。

このスーパーコンピュータは、主として量子色力学の格子シミュレーションのために使われます。量子色力学は、自然界の4つの力の一つである強い力の基礎理論で、3つのクォークを結合させて陽子や中性子を形づくる源となるものです。自然界の物質の質量の約98パーセントはこの量子色力学による結合の過程で生成されていると考えられています。この量子色力学のシミュレーションによって、物質の質量の生成や、陽子や中性子、中間子などの反応に対する理解が飛躍的に進歩すると期待されます。
 
このシステムは、KEKの加速器施設などと同様に、共同利用プログラムを通じて量子色力学や原子核構造理論など素粒子・原子核物理学のシミュレーションを進めている全国の大学や研究所の研究者によって共同利用されます。

※)テラフロップス:1秒間に1兆回の計算を行う能力のこと。
 
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日立 SR11000 モデル K1 IBM BlueGene Solution
 
 【本件問合わせ先】 高エネルギー加速器研究機構
  素粒子原子核研究所 助教授
   橋 本 省 二
    TEL:029-864-5397
  高エネルギー加速器研究機構
  広報室 主管
   森 田 洋 平
    TEL:029-879-6047
 


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