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last update:08/11/06  
足立純一氏が平成20年度分子科学会奨励賞を受賞
 
 
 
高エネルギー加速器研究機構 物質構造科学研究所 放射光科学研究施設の足立純一助教が、9月25日に福岡で開催された分子科学会総会にて、平成20年度分子科学会奨励賞を受賞しました。この賞は、分子科学および分子科学会の発展を目的として、会員の中から、同分野において質の高い研究成果をあげ、分子科学の発展に寄与したと認められる若手研究者を選んで贈呈されるものです。受賞対象となった研究題目は「気相分子についての軟X線分光手法の開発と光電離・光解離ダイナミクスの研究」です。
 
足立氏は、放射光から得られる真空紫外線(極紫外線)から軟X線領域の光を用いて、基本的な分子の電子的構造と光励起・光電離の動的素過程の理解を目指した研究を行っています。足立氏らの開発した角度分解光電子--光イオン同時計測法(ARPEPICO)、コインシデンス運動量画像計測装置(COVIS)などの同時計測技術を導入した手法により、空間的にランダムに存在する気相分子から、ある配向を持った分子からの光電子角度分布のみを選択して測定することができるようになり、光励起・電離ダイナミクスについてより詳細な考察ができるようになりました。このように、伝統的な吸収分光・光電子分光を利用するだけでなく、それらの手法の改良や、新しい手法の開発により、新しい知見を得ていることが高く評価されました。
 
 
関連サイト: 分子科学会(Japan Society of Molecular Science)のサイト
http://www.molsci.jp/
 
 
 
 

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