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最先端とクラシックのコラボ 科学と音楽の響宴2010

2010年11月18日

11月14日(日)、つくば市にあるノバホールで「科学と音楽の響宴2010」が開催されました。

「科学と音楽の響宴」は、地域の文化活動の一環として高エネルギー加速器研究機構、つくば市、つくば都市振興財団等との共催により、最先端の科学の話題とクラシック音楽の音色に耳を傾けてもらうコラボレーション企画として開催されています。

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講演中の飯島澄男氏

第1部の講演会では、日本の誇る高分解能電子顕微鏡開発と材料研究の専門家である飯島澄男氏(名城大学教授、産業技術総合研究所ナノチューブ応用研究センター長、及びNEC特別主席研究員)により「科学を楽しむ!」と題して未知の世界を見る楽しさを紹介していただきました。科学の原点である"どうして"という興味を突き詰めて到達した1個の原子まではっきりと見える電子顕微鏡で得られた写真のほか、カーボンナノチューブやフラーレンC60の様なカーボンの多面体構造を竹かごの実物を用いながら分かりやすく説明していただきました。


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3人の若手音楽家によるトリオ演奏

第2部のコンサートでは、瀬﨑明日香氏(ヴァイオリン)、菊地佑介氏(ピアノ)、上森祥平氏(チェロ)の3人の若手音楽家によるソロ・デュオ・トリオを織り交ぜた演奏が行われました。メインとして演奏されたシューマンのピアノトリオ第1番は聞く機会の少ない曲でしたが、秋の季節に相応しいしみじみとした曲で、会場中が魅了された様子でした。