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つくばサイエンスキャスティング ワークショップを開催

2010年8月13日

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KEKで行われている素粒子や原子・分子の研究のスケールを体感。ナノなど、高校ではまだ習わない単位に最初は戸惑い気味。


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タンパク質の構造から薬をデザインするための装置(BL-5A)を見学。見たことのないタンパク質の結晶や装置を前に、目がかがやく。


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見学内容をまとめたプレゼンテーションを行っている様子。クイズを織り交ぜるなど、班ごとに工夫を凝らしていた。

8月10日、つくば国際会議場が主催する高校生を対象としたワークショップ「つくばサイエンスワークショッ プ」が開催され、KEKに茨城県立竹園高、水海道一高、水戸二高から9名の高校生が訪れました。このワークショップは、研究学園都市であるつくばに所在する研究機関を高校生が訪問、特定分野の研究者の研究内容を調査し、その調査内容をプレゼンテーション資料としてまとめて発表するという参加・体験型の企画。将来を担う高校生に、科学・技術に触れる場を提供して興味を深めてもらい、将来の進路選択に役立てることを目的に行うもので、今回が初めての試み。

ワークショップには約40名が参加。参加者は10グループに分かれて、宇宙航空研究開発機構、国立環境研究所、産業技術総合研究所、物質・材料研究機構、KEKの5研究機関を訪問しました。KEKを訪問した生徒たちの調査テーマは「宇宙をつかまえる」と「加速器が生み出す光で見極める ~生命の構造と機能~」の2つで、それぞれの調査テーマに沿ってKEK BファクトリーのBelle測定器や構造生物のビームラインなどを見学しました。最初は緊張気味だった生徒たちでしたが、施設見学を進めるうちに次第に興味が湧いたようで、予定の時刻を過ぎても質問が止まないほどでした。研究者から詳しい研究内容の説明を受けた生徒たちは、調査結果を資料にまとめ、プレゼンテーションを行いました。

参加した生徒たちは「普段は見られないところまで見ることができて興奮しました」「いろんな研究所と協力し合って研究していることに驚きました」などと感想を語っていました。