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   image 中東に国際共同研究の場を    2002.11.14
 
〜 放射光科学セミナー開催 〜
 
セサミという言葉をご存知ですか?「セサミストリート」という子供向けのテレビ番組なら知っているという方も多いでしょう。セサミというのはゴマのことです。「アリババと40人の盗賊」というお話で、盗賊が岩の扉を開けるとき「開けゴマ」と叫びますが、これも英語では「オープン・セサミ」になります。今日はセサミに関係したお話です。

SESAME(セサミ)とは

セサミと呼ばれるのは、現在ユネスコのもとに進められている放射光加速器を中心とする国際共同研究施設の名前です。放射光(Synchrotron-Light)を使って行う実験科学(Experimental Science)とその応用(Application)を中東(Middle East)へという英語表記の頭文字を集めてSESAME(セサミ)とまとめたものです。この施設は中東における初の国際共同研究施設として、放射光科学を通じた学術交流を目的として中東地域周辺諸国を中心に多くの国が、セサミ暫定理事会に加盟しています。この放射光加速器はこのプロジェクトのホスト国であるヨルダンに設置されることが決定されています。この放射光加速器施設の詳細については、計画の進行に応じて今後も機会があれば紹介することにしましょう。

今日は、このユネスコの活動の趣旨に賛同して日本学術振興会(JSPS)とKEKが先日行ったセミナーの話題を取り上げます。このセミナーは日本学術振興会の「JSPSアジア学術セミナー」事業の一環として、ヨルダンのアルバルカ実科大学とともに10月19日(土)から28日(日)まで行われました。


ヨルダンで開かれたセミナー

ヨルダンのアルバルカ実科大学で開かれたセミナーは、中東に放射光施設が出来たときに参加することも予想される中東・アジア諸国で放射光科学を研究する若手研究者を対象としたものになりました。そのためセミナーの内容は、放射光加速器の基礎から始まり、ビームラインの建設方法、放射光を用いた実験方法、放射光の応用までにいたる放射光科学の全般にわたるものでした。セミナー参加者に放射光科学の全貌を伝えることが大きな目的になりました。受講者となった若手研究者の所属する機関の所在国は、パキスタン、イラン、オマーン、UAE、バーレーン、ヨルダン、サウジアラビア、パレスチナ、トルコ、ギリシャ、エジプト、モロッコと中東諸国の多くが含まれていました。またこれ以外にアジアとしては日本、中国、インド、韓国、タイの機関からも研究者が参加し、約70名の受講者が集まりました。

講師陣の方は約30名が参加しました。セミナーの主催機関であるKEKからも加速器や放射光施設から5名が講師陣として参加しました。こちらの方も多国籍が特徴的です。日本以外にスイス、ドイツ、イラン、アメリカ、イギリス、スウェーデン、パキスタン、パレスチナ、トルコ、レバノン、ギリシャの専門家が参加し、イスラエルの専門家もオンラインで参加し講義を行いました。9日間のセミナーは中東に初めて生まれる国際共同研究施設計画を進めるのにふさわしいものとなりました。

セサミ計画を発展させるために行われたこのセミナーの開会式はヨルダンのアンマン市内で行われました。10月19日(土曜日)夕方開かれた式典にはヨルダン王室の Ghazi Ben Mohamed 王子も参加し盛大に行われました。

中東に新しい科学の扉を設けるセサミに、「オープン・セサミ(開けゴマ)」と唱え、セサミ計画の今後の発展を願う人々も多いと思います。

※もっと詳しい情報をお知りになりたい方へ

→JSPS アジア学術セミナー JASS'02のwebページ
http://conference.kek.jp/JASS02/
 
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アンマン市街地の様子
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[写真2]
アルバルカ実科大学でのセミナーの様子
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[写真3]
アルバルカ実科大学でのセミナーの様子
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[写真4]
中東・アジア諸国から集まった参加者たち
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[写真5]
アンマン市内で行われたセミナーのオープニングセレモニー。
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