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ご来場ありがとうございました 2008.9.4 |
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〜 夏の特別公開・一般公開 〜 |
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夏休みシーズン真っただ中の8月10日の日曜日、大強度陽子加速器施設J-PARCが特別公開されました。蒸し暑い中にもかかわらずご来場下さった皆さま、どうもありがとうございました。 そして8月最後の日曜日、31日に毎年恒例のKEKの一般公開が行われました。各地に浸水などの被害も出た全国的な大雨の狭間にもかかわらず、訪れて下さった皆さま、本当にありがとうございました。 今回のニュースでは、合わせて6300名を超える方々にご来場頂いた特別公開・一般公開の様子を、皆さまにご紹介いたします。 J-PARCの大迫力、本物の臨場感 特別公開の醍醐味とも言える、本物の迫力と臨場感を味わう瞬間。J-PARCの公開では、「おおっ」「大きい!」というような声が、随所で聞かれました。構内循環バスに乗って巡る建物一つ一つが大きいのです。当然ながら内部の設備や装置も巨大なものが多く、見知ったものが近くにないと大きさの感覚がつかめないほど。多くの方がカメラを構えておられましたが、この迫力を写真で伝えるのは至難の業と思います。 また、実物を目の当たりにする臨場感も迫力の源です。映像や報道でいくら目にしていても、実物に出会ったときの感動が薄れることはありません。本物だけがもつ力を存分に味わえるのも、特別公開ならではです(図1)。 熱さ全開!語る研究者たち 特別公開の魅力の一つは、実際に研究開発を進めている研究者や技術者自身による解説です。説明用のパネルの前で、身振り手振りをまじえて語る研究者と熱心に話しこんでいるお客さまの姿を、随所で見かけました(図2)。また、子どもたちには触れられるものや体験が大きな魅力のようで、小さな体験コーナーで何度も何度も、くり返し試してみては目を丸くする姿が見られました(図3)。そして賑やかな子ども連れの一団が引くと、それまで遠巻きにしていた大人たちがわらわらと集まって、控え目ながらにあれこれと試していました。 盛りだくさんの内容に、すべての見学箇所を回りきれなかった方も多いのではと思います。J-PARC構内の循環バスを増発、東海駅までの臨時バスも増発するほど、終了間際まで多くの参加者がお楽しみ下さいました。 つくばキャンパスの一般公開 つくばキャンパスの一般公開は、晩夏のツクツクボウシの大合唱の中で行われました。大きさの迫力、実物の臨場感を味わえる公開施設はどこも人気で、撮影向きの場所ではカメラを構える人の列ができていたところもありました。一つ一つの装置について詳しく説明を受けることのできる展示室(図4)では、あれこれ指で指し示しながらスタッフに解説を求める参加者の姿も見られました。また、今回初公開となったKEKB Bファクトリー加速器の超伝導クラブ空洞は、離れた場所にある小さい公開施設ながら、"世界初"の魅力をいかんなく発揮して参加者を魅了していたようです。 やっぱり人気の参加・体験型 午前と午後に行われた二つの講演会「いよいよ始動、J-PARC」そして「宇宙を探る先端技術・超伝導」も、多くの方にご参加頂きました。また、講演会場隣の科学おもちゃの会場では、どのコーナーも子どもたちでいっぱいで、好奇心と笑顔が鈴なりでした(図5)。「おもしろ物理教室・虹のタペストリーを作ろう」「ラジオを作ってみよう」「紙飛行機を作って滞空時間に挑戦しよう」などの工作や体験教室も大変盛況で、構内のところどころで虹のタペストリーや自作のラジオを持った子どもたちとすれ違いました。また、公開施設の各所に設けられた工作や体験コーナーは、楽しい遊びの場であるとともに、実験の原理の解説の一環でもあります。工作に夢中になっている子どもさることながら、大人のほうが真剣に説明に聞き入っているようでした(図6)。 詳しい解説を聞くと実物や現場を見て確かめたくなり、実物や現場を見るともっと説明が聞きたくなるように思います。次はあっち、いやこっちと、地図を広げてお客さま同士で相談する姿も随所に見られました。じっくり味わいながらでは、きっと一日かかってもすべての施設や企画を回ることはできなかったのではと思います。終了のアナウンスに、スタンプラリーの完走目指してあわてて駆けだす子どもたちの姿もありました。 来年もお楽しみに! 普段は入ることのできない様々な場所や施設を訪れ、見たことのない装置を見学し、研究者の熱い思いを直接聞くことができる公開イベント。訪れて下さった6300名を超えるお客さまにとって、心に残る機会となったことを願ってやみません。そして次回はさらにたくさんの方に訪れて頂けるよう、皆さまからのアンケートやご意見・ご感想をもとに、より一層楽しめる、満足して頂ける公開を目指して参りたいと思います。 それでは、また、来年の一般公開でお会いしましょう。
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