Toshiko Yuasa Laboratory(TYL)は、2006年5月に、KEKとCNRS/IN2P3研究所、CEA/DAPNIA研究所(2010年よりCEA/Irfu研究所)との間で結ばれた「国際連携研究所(Associate International Laboratory: AIL)の設立に関する協定」に基づき設置された、新しいタイプの仮想連携研究所(Virtual Lab)です。日仏素粒子物理学研究所(France Japan Particle Physics Laboratory: FJPPL)として活動を始め、2010年からはTYLの名称で事業を展開しています。本事業は、日仏間で実施する共同研究課題を定め、研究者の交流はもとより、TYLという研究の場を提供し、高度に多角的有機的な連携を図ろうとするものです。
研究所の名称「Toshiko Yuasa Laboratory」は、フランスCNRS研究所で長きに渡り多彩な原子核研究を展開された日本人女性研究者、湯浅年子博士(1909-1980)にちなんでつけられました。これによりTYLでは、科学技術分野への女性の進出を応援するための事業、例えば女子高校生のためのサイエンススクール "理系女子キャンプ" や、お茶の水女子大学の湯浅年子賞への協力などに取り組んでいます。