Last modified 10 Feb 2011
KEK大型シミュレーション研究シンポジウム
「KEK大型シミュレーション研究の5年間と今後」
http://ohgata-s.kek.jp/keksim11/ (site was moved)
日時: 2011年1月31日 13:30〜
場所: KEK研究本館・小林ホール
高エネルギー加速器研究機構(KEK)では、スーパーコンピュータの共同利用プログラム
「大型シミュレーション研究」を1996年から運用して参りました。
大型シミュレーション研究は、国内の素粒子原子核物理学を中心とする
加速器科学に関連する分野の研究に対して、
KEKがもつスーパーコンピュータの計算資源を提供し、研究の推進をはかるものです。
このプログラムを通じてこれまで毎年20件以上の大小さまざまな規模の研究が
推進され成果をあげてきました。
2006年から運用している現在のスーパーコンピュータシステム
(日立SR11000および IBM System Blue Gene Solution)は、
合わせて60テラフロップス程度と、運用開始当初では国内最速クラスの性能をもち、
これにより量子色力学における自発的対称性の破れの計算や
核力の第一原理計算などに大きな貢献をしてきました。
このシステムの運用は2011年1月末をもって終了し、
来年度には10倍以上の処理能力をもつ新システムの導入を計画しています。
この機会に、現システムで得られた成果をまとめるとともに次期システムでの
研究の展望を議論するシンポジウムを開催いたします。
多くの方にご参加いただき、
大型シミュレーション研究の未来を語り合っていただきたいと考えております。
プログラム
- 13:30 オープニング
- 13:45 青木慎也(筑波大学・数理物質科学研究科)
「Nuclear potentials from lattice QCD on BlueGene/L at KEK」
- 14:15 金児隆志(高エネルギー加速器研究機構・素粒子原子核研究所)
「KEKスパコンで進める大規模QCDシミュレーションの成果と展望」
- 14:45 西村淳(高エネルギー加速器研究機構・素粒子原子核研究所)
「Supersymmetry, strings and blackholes」
- 15:15-15:30 休憩
- 15:30 肥山詠美子(理化学研究所・仁科加速器センター)
「大次元量子力学的少数多体系計算法とストレンジネス核物理への応用」
- 16:00 村上洋一/岩野薫(高エネルギー加速器研究機構・物質構造科学研究所・構造物性研究センター)
「物質構造研究におけるスパコン利用 ーこれまでの成果と今後の展望ー」
- 16:30 大見和史(高エネルギー加速器研究機構・加速器研究施設)
「大型加速器における大規模計算機シミュレーション」
- 17:00 寺本 康弘(日立製作所・エンタープライズサーバ事業部・第一サーバ本部)
「システムA 〜日立SR16000後継モデルの特長〜」
- 17:15 清水茂則(日本アイ・ビー・エム株式会社・開発製造技術革新チーム)
「システムB 〜IBM Blue Gene/Qの特長〜」
- 17:45 現行システムシャットダウン(第2マシン室)
記念撮影
- 18:30 懇親会(小林ホール前ロビー)
写真
KEK大型シミュレーション研究推進室
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