放射光を用いた研究

物質の構造と機能の解明

KEK放射光科学研究施設(PF)には、わが国最初の専用光源として1982年に完成したフォトンファクトリー(光の工場)という愛称で呼ばれるPFリングと、大強度パルス放射光を発生するアドバンストリング(PF-AR)の2つの光源加速器があります。
 
これらの光を駆使して、タンパク質などの生体物質、巨大磁気抵抗効果や高温超伝導などの興味深い性質を示す強相関電子物質、地球内部環境下での物質、触媒、環境関連物質など、さまざまな物質の構造と機能を、原子・分子のレベルで研究しています。

PFリングとアドバンストリング(PF-AR) タンパク質の構造を研究する装置
PFリングとアドバンストリング(PF-AR)。 2009年春に新設されたタンパク質の構造を研究する装置。

これらの研究は、物質がその多様な性質を発現するしくみを解明するだけでなく、新しい物質を創成するためにも重要な情報をもたらしてくれます。また、物質の反応を刻々捉える動的構造解析や、物質の微小な部分を分析する局所解析など、最先端の研究手法に対応した光源加速器の研究開発を行っています。


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