日時: |
2012-07-12 13:30 - 15:00 |
場所: |
小林ホール |
会議名: |
Compact XFEL, SACLAで実現されたレーザー性能と今後の高度化 |
連絡先: |
大見和史 |
講演者: |
田中 均 (理研播磨研、放射光科学総合研究センター、XFEL研究開発部門) |
講演言語: |
日本語 |
アブストラクト: |
2011年3月に建設が完了したSACLAは、前倒しでビーム調整をスタートし、6月7日、波長1.2 AngstromにおいてSASEによるレーザー増幅の初観測に成功した。この波長は、既に当時の世界最短波長であった。調整を進め、2011年中に、最短波長を約0.6 Angstromまで短縮すると共に、0.8~3 Angstromの波長範囲でsub-mJ/pulseの強度を実現した。その後は、2012年3月からのユーザー実験を目指し、電子銃カソードアッセンブリーの交換、調整の合理化と自動化、加速器パラメータの最適化を進め、予定通り3月からのユーザー運転を開始した。これまでの所、運転は順調に行われており、現状では1.2 Angstrom の波長で0.2 mJ/pulse以上の強度のレーザーをコンスタントに提供できている。
本講演では、SACLAの現状のレーザー性能と運転状況の詳細を報告すると共に、現状の問題点と今後の高度化の方向性を示す。
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