国際会議・ワークショップ

日時: 2008-10-16 - 2008-10-17
場所: つくば国際会議場エポカル
会議名: 物構研シンポジウム'08「放射光・中性子・ミュオンを用いた構造科学物性科学の最前線」
講演言語: 英語
URL: http://imss-sympo.kek.jp/2008/index.html
アブストラクト: 物質構造科学研究所(物構研)は,加速器ベースによる安定で高品質な放射光・中性子・ミュオン・低速陽電子を研究者に共同利用として提供し,幅広い研究・利用分野での成果創出を目指すことを目的としています。そのために,実験装置・測定システムなどを研究目的に応じて最適に整備し,それらを多くの優れた研究者に提供することが大学共同利用機関としての重要なミッションであると考えています。また,研究所員自身が,関連する研究分野を先導する先端的な研究を行うことが研究所としての重要な役割です。その考えから,物構研には構造生物学研究センターが設立され,すでに多くの世界的な成果を発表しています。 一方,物構研の研究環境が今大きく変わろうとしています。J-PARCでは世界最強のビームを使った新たな中性子・ミュオン利用研究がまさに始まろうとしており,PF,PF-AR では直線部増強や新たなビームラン統廃合が戦略的に進められてきています。この時期に,以前から構想のあった構造物性研究センターを設立することは時宜を得ていることであり,生命科学と物性科学の研究を先導する2つのセンターを車の両輪として持つことは物構研としても非常に有意義なことであると考えています。 構造物性研究センターは,物構研が持つ放射光・中性子・ミュオン・低速陽電子という複数のプローブの総合的な利用と,外部の研究者との密接な研究協力を二本柱とすることにより,独創的かつ先端的な研究を展開し,物性科学分野の世界的研究拠点となることを目指しています。 これを契機として、物構研が進む方向について多くの方と議論する場として、物構研シンポジウムを年一回のペースで開催することにしました。第一回目となる今年のシンポジウムは,構造物性研究センターで展開していくべきサイエンスを集中的に議論することによって,今後の研究指針を模索することを目的としています。各セッションでは,物構研で推進していくことがふさわしいであろうと想定される研究分野を取り上げ,その研究を中心的に推進している所内外の研究者に講演をお願いしました。また,各セッションのディスカッションリーダー(DL)には,セッションのまとめとともに,センターで推進すべき研究について大所高所からコメントを頂くことを期待しています。

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