低温工学センターセミナー

日時: 2006-12-22 09:15 - 09:55
場所: 第二低温棟 110室
会議名: LHCルミノシティーアップグレードに向けたNb3Al線材開発
連絡先: 土屋清澄 864-5453 kiyosumi.tsuchiyakek.jp
講演者: 満田 史織  (超伝導低温工学センター 研究機関研究員)
講演言語: 日本語
アブストラクト: KEKではLarge Hadron Collider(LHC)におけるアップグレード用マグネットのためのR&DプログラムとしてNb3Al線材の開発を行っている。LHCの建設は2007年に完成の予定であるが、その後のルミノシティーアップグレードに向けて高磁場超伝導線材の開発がNb3Al、Nb3Snを候補として進められている。Nb3Al線材はNb3Sn線材よりも機械的耐歪特性に優れており、次世代高磁場加速器用マグネットに適している。我々は、急熱急冷(RHQ)法により製作したNb3Al線材の臨界電流密度、臨界温度特性の評価を行いながら、中磁場(12~15T)領域における特性向上のための製作パラメーターの最適化を進めている。本セミナーでは、最近開発された線材特性の報告と特性向上のための検討課題、また長尺化へ向けた安定化銅複合化へ向けた開発について報告する。

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