アブストラクト: |
現在、米国ブルックヘブン国立研究所にてPHENIX 検出器のアップグレードが行われようとしている。シリコンバーテックス検出器のインストールはアップグレード計画の1つである。
シリコンバーテックス検出器は4層の円筒構造を成し、内側2層に 50um(φ) x
425um(r) で構成されるシリコンピクセル検出器、外側2層に 80um(φ) x
1000um(r) ピッチの片面2次元読み出し可能なシリコンストリップ検出器を用いる。シリコンピクセル検出器では特に、高信号密度・低物質量読み出しバスの開発、および、高速読み出しを可能にする読み出しボードの開発を行ってきた。現在、シリコンピクセル検出器の量産が始まり、インストールに向けた準備を進めている。
本セミナーでは、シリコンピクセル検出器に焦点を当て、検出器の概要を説明し、組立状況と動作状況について報告する。 |