測定器開発室セミナー

日時: 2010-12-10 16:15 - 17:00
場所: 4号館3階輪講室2
会議名: 単一磁束量子回路とその検出器応用
連絡先: 三部
講演者: 藤巻 朗  (名古屋大学 大学院工学研究科 量子工学専攻)
講演言語: 日本語
URL: http://rd.kek.jp/seminar_01.html
アブストラクト: 単一磁束量子(SFQ)回路は、高速低消費電力を特長とする超伝導回路であり、半 導体CMOS回路以外でランダムロジックの集積回路化の研究が進められている唯一の回 路と言っても良い。すでに、簡単なマイクロプロセッサや信号処理回路が20-100GHz で実証されており、研究のフェーズは更なる大規模化・高機能化とともに小規模シス テムでの有用性の実証へ移りつつある。 その小規模システムとして、アレー化された超伝導検出器とSFQ回路を組み合わせ たシステムが研究されている。検出器としては、超伝導転移端センサやナノワイア検 出器、あるいは超伝導トンネル接合検出器が用いられ、アレー化することにより、検 出面世紀の増大や空間分解能の向上が期待されれる。一方、SFQ回路はその初段で検 出器からの信号をデジタル化、信号処理したのち、一般には各検出器の信号を多重化 して室温へ送り出す。信号処理回路では、雑音を抑制したり、信号を圧縮するなど、 アナログ回路では得られない機能が実現される。 講演では、SFQ回路の基礎とともにSFQ回路と検出器を組み合わせたシステムの開発 事例を紹介する。

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