日時: |
2013-12-12 16:00 - 17:00 |
場所: |
4号館2階輪講室1 |
会議名: |
物構研談話会(13-17)臭素架橋パラジウム錯体における光誘起モット絶縁体・CDW転移とその時間分解X線回折による検出のご提案 |
連絡先: |
中尾裕則(6025) |
講演者: |
岩野 薫氏 (PF, KEK) |
アブストラクト: |
アルキル鎖をカウンターイオンとするいわゆる擬1次元臭素架橋パラジウム錯体においては低温相がモット絶縁体、高温相が電荷密度波(CDW)状態となっているが、最近、光で前者から後者へのマクロスコピックな転移、すなわち、光誘起相転移が近赤外ポンプ・プローブ法により発見された。本発表ではその概要を講演者の理論計算も交えてお話しし、さら
に、上記のような分光学的検出の枠を超えて時間分解X線回折で直接に光 誘起CDW秩序を検出する実験をご提案したい。なお、そこでのポイントは、そのような光誘起CDWの寿命が比較的長く、励起後500psで少なく とも系全体の15%程度の割合で残存していると言うことである。従って、PFにおいても原理的には検出可能と考えられるので、さらに詰めた技術的課題などをご相談させて頂きたい。
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