合同セミナー

日時: 2013-10-04 16:30 - 18:30
場所: 3号館4階会議室
会議名: ILC 加速器・物理合同勉強会
連絡先: tsunehiko.omorikek.jp
講演者: 土屋清澄氏/長谷川雅也氏  (KEK/KEK)
講演言語: 日本語
アブストラクト: 土屋清澄さん(KEK):テスラ型クライオモジュール内での超伝導加速空洞の動き:世界の多くの次期線形加速器(ILCや種々のERLなど)ではTESLA型クライオモジュールが標準となりつつある。然し乍ら、そのクライオモジュール内に設置される超伝導空洞のアラインメントが冷却によりどのように変わるかについての測定はほとんどない。我々はSTF phase-1の時からこの測定を開始し、量子ビーム用クライオモジュールにおいて、やっと信頼出来そうな結果を得るところまできた。ここでは、この測定結果の概略について説明する。/ 長谷川雅也さん(KEK):宇宙背景放射偏光の物理とPOLARBEARプロジェクト:WMAP以降の宇宙背景放射(CMB)研究の展開として、偏光Bモードと呼ばれるCMBの特殊な偏光パターン(偏光Bモード)の検出が期待されています。これは、インフレーションにより生成される原始重力波によってCMBに残される偏光パターンであり、晴れ上がり以前を見るベストプローブとして、世界中でその検出を目指したプロジェクトが計画•推進されています。本講演では、CMB偏光観測の意義と最新のBモード探索の現状について紹介すると共に、現在KEK-CMBグループが進めているPOLARBEAR実験について現状と今後の展望を紹介します。

[index]