合同セミナー

日時: 2014-01-29 17:00 - 19:00
場所: 3号館4階会議室
会議名: ILC 加速器・物理合同勉強会
連絡先: 大森恒彦
講演者: 増澤美佳さん/佐川宏行さん  (KEK/宇宙線研)
講演言語: 日本語
アブストラクト: 1. 加速器の勉強:超伝導加速空洞用磁気シールド、講師:増澤美佳さん(KEK)、講演概要:磁気シールドにはいくつかの方法がありますが、今回は高い透磁率の物質でシールドしたいものをグルッと囲んで磁気(磁力線)を迂回させることにより内部磁場を下げる方法について紹介します。このような磁気シールドの場合、鍵となるのは透磁率です。ただしこの透磁率には温度依存性があるので4Kあるいは2Kという低温で運転する超伝導加速空洞のシールドを設計する場合には気をつけなければなりません。透磁率の温度依存性をはじめとしたシールド材の基本的特性について紹介し、ILCのような大型加速器における空洞の量産体制下で押さえるべきポイントについて議論したいと思います。/ 2. 物理の勉強:テレスコープアレイ実験の最近の結果と展望-最高エネルギー宇宙線の起源を探る-、講師:佐川宏行さん(東大・宇宙線研)、講演概要:テレスコープアレイ(TA)は米国ユタ州にあり、地球を囲む大気をカロリメータとして超高エネルギー宇宙線の広域空気シャワーを検出する北半球最大の観測装置である。ここでは、最高エネルギー宇宙線のホットスポットおよびミリ秒以下の広域なバースト事象といった最新の話題を含めた、TAからの結果とその展望について述べる。

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