KEKが主催/共催する研究会など

日時: 2010-08-11 14:00 - 17:30
場所: 4号館3階345号室
会議名: J-PARCハドロンサロン (第二回)
連絡先: x6091 / dotepost.kek.jp
講演者: 永江知文 / 梅谷篤史  (京都大学 / 理化学研究所)
講演言語: 日本語
URL: http://www-conf.kek.jp/hadron1/JPARC-hadsalon/
アブストラクト:  1.講演者 永江 知文(京都大学)    演題 「J-PARCハドロンホールでのDay 1実験」    概要:      J-PARCハドロンホールでは、2009年2月にK1.8BRでのビーム調整が開始されたのを始めとして、2009年10月から2010年2月には、K1.8及びK1.8BRにおいてビーム調整が行われ、いよいよ、2010年10月からは、物理データの取得準備が進められています。実際に、どういう実験プログラムが進行していくかという展望と、その目指す物理について議論します。                 2.講演者 梅谷 篤史(理化学研究所)    演題 「中性子過剰ハイパー核の構造とラムダ・シグマ結合相互作用の殻模型研究」    概要:      ストレンジネス原子核を研究する目的として,(1) 陽子・中性子からなる核物質中にストレンジネスを含むハドロンを注入することで,これまで通常の原子核では見ることができなかった核物質の性質を明らかにすること,(2) ラムダ粒子などのハイペロンを埋め込んでできるハイパー核を分光学と核反応の理論解析を用いて調べることにより,バリオン間相互作用を統一的に理解することが挙げられる。      我々は,ラムダハイパー核におけるラムダ-シグマ結合相互作用に注目している。コヒーレントなラムダ-シグマ結合の重要性が Akaishi et al.のヘリウムハイパー核の研究において指摘され,この結合による引力は中性子過剰な領域でより強まると期待されている。     また,最近 Saha et al.によって,2重荷電交換反応 (pi^{-}, K^{+})による中性子過剰ラムダハイパー核 ^{10}_{Lambda}Li の生成が初めて行われており,中性子過剰な環境下でのラムダ-シグマ結合を検証できる可能性がある。      本講演では,リシウムハイパー核に対するラムダ-シグマ結合を考慮した殻模型による構造研究の結果について,中性子過剰ラムダハイパー核^{10}_{Lambda}Li を中心に議論する。     A. Umeya and T. Harada, Phys. Rev. C 79 (2009) 024315.     T. Harada, A. Umeya, and Y. Hirabayashi, Phys. Rev. C 79 (2009) 014603.

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