講演会

日時: 2006-06-30 13:00 - 15:00
場所: 筑波大学自然学系D棟 412号室
会議名: 第12回つくば不安定核セミナー「核子交換反応で探る 6He核内2中性子系の空間分布」
連絡先: 筑波大学物理学系・中務
講演者: 須田 利美  (理化学研究所 仁科加速器センター 重イオン核物理研究室 )
講演言語: 日本語
アブストラクト:  理研で測定したp+6He(6Li) -> n(p)+d+?(spectator) 反応の結果を中心に 6He 核内の2中性子系について議論する。  陽子・重陽子後方弾性散乱 (p+d->p+d)で主過程であることが知られている 核子交換反応(ONE)を、6He(6Li)核内の?コアー外2核子系(nn(np))に適用 し、これら2核子系内の相対運動量分布に関する情報を得ることが実験の目的 である。ONE過程が主過程であるp+d後方散乱断面積から重陽子内の核子運動量 分布の情報を得ることが出来るように、上記反応の断面積から6He(6Li)の?コ アー外2核子系内の相対運動量分布に関する知見が得られるはずである。実験 データから6He核内には少なくとも6Li内のnp対程度の空間広がりをもつ中性子 対の存在が明らかになった。 (参考:6Li核内のnp対については電子散乱の研究で、その形状因子は重陽子 の形状因子とよく一致することが分かっている。)

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