講演会

日時: 2010-09-15 17:00 - 18:00
場所: 4号館1階セミナーホール
会議名: 第42回素核研金茶会
連絡先: takeshi.komatsubarakek.jp
講演者: 家 正則  (国立天文台)
講演言語: 日本語
URL: http://kincha.kek.jp/
アブストラクト: 国立天文台がハワイ島マウナケア山頂に建設した口径8.2mすばる望遠鏡は2000年末の運用開始から11年目を迎える。この間、戦略的探査観測で2006年には人類が見た最も遠い129億光年かなたの銀河を発見し、初代の恒星や銀河により宇宙の再電離が起きた時代の具体的解明にとりかかっている。また、2009年には太陽系外惑星の直接撮影にも成功した。望遠鏡自体も大気のゆらぎをリアルタイム補正するレーザーガイド補償光学装置の開発により、視力が10倍に改善された。ミリ波サブミリ波干渉計ALMAの完成とハッブル宇宙望遠鏡の後継機JWSTの打ち上げを控え、これらの成果をもとに、日米加の天文学界は中国やインドとも協力して口径30mの次世代超大型望遠鏡をマウナケア山頂に建設するTMT計画の実現を目指している。高エネルギー物理学と天文学の接点がさまざまな面で拡がる中、画像とビデオを軸にした講演で、天文学の最前線の一端をわかりやすく紹介させていただく。

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