アブストラクト: |
KEKのERL実証機計画では超伝導キャビティーを採用し、60MeV程度の
電子加速を想定している。この電子に対して可視域のフェムト秒レーザーを衝突
させると、逆コンプトン効果によりフェムト秒幅のパルスX線が発生する(1)。ERL
実証機は超伝導キャビティーをビーム加速に用いるため、パルスレーザーの高
繰り返しに同期したX線の発生が可能となり、従来の線形加速器を用いたレー
ザーコンプトン光源に比べて単位時間当たりの平均X線光子数を3桁以上向上
させることができると期待される。本セミナーでは、レーザーコンプトン光源の
原理を紹介し、この光源を利用したサブピコ秒時間分解実験および医学イメ
ージングの可能性について議論する。 |