アブストラクト: |
対応してグラフェンでの量子ホール効果も通常のものとは異なるDiracフェルミオンのランダウ準位による異常なものとなる。この異常量子ホー ル効果は実際にグラフェンにおいて観測され[1]、グラフェンが鉛筆の芯の中から取り出せることから"QED in a pencil"、「凝縮系物理における相対論的粒子の実現」として理解されている。
セミナーではこの系に関する我々の研究をグラフェンにおけるDirac電子の存在の理由およびその安定性と異常量子ホール効果に焦点をあててご説明したい[2]。 [1] Novoselov et al, Nature 438, 197-200(2005)
[2] Y. Hatsugai, T. Fukui, H. Aoki, Phys. Rev. B 74, 205414 (2006), also some recent development: cond-mat/0701431 |