アブストラクト: |
CSRの初歩から始め、具体的な計算方法について講演する。FELやERLなどshort bunchの加速器では偏向磁石におけるCSR(Coherent Synchrotron Radiation)の影響が懸念される。 CSRによりbunch内に不均一なエネルギー変化が生じ、energyの広がりやemittanceの増加を引き起こす。真空パイプがない場合など、単純なモデルについては解析解が存在するが、現実的な計算は数値計算に頼らざるを得ない。
本研究では真空パイプを考慮に入れたCSRの数値計算の手法を紹介する。Frequency domain において近軸光線近似を施したMaxwell 方程式を真空パイプの境界条件のもとに数値的に解くことで、CSRによるエネルギー変化を得ることができることを示す。ここでは真空パイプの断面積の形状は四角形で計算しているが、この手法は任意の形状の断面をもつパイプに適用できる。 |