放射光セミナー

日時: 2002-01-10 14:00 - 15:00
場所: 研究棟2F会議室
会議名: Fully Integrated Protein Crystallography (PX) Beamline Control System at the Swiss Light Source
講演者: 富崎 孝司氏  (Swiss Light Source)
講演言語: 日本語
URL: http://pfwww/pf-seminar/index.html
アブストラクト: Swiss Light Source (SLS) の蛋白質結晶構造解析用ビームラインX06SAは、SLSの4本の先行ビームラインのひとつとして建設が進められている。当ビームライン の特徴は、1回では解析を終了することが困難であるような長期に亘るプロジェクトを対象にしていることと、製薬会や構造解析のベンチャー企業など産業方面へ有 償でビームタイムを売却することを念頭においていることである.  ユーザからは、複雑化する実験機器の直感的、体系的な操作、回折実験の進行と過去の履歴の管理や秘守が強く要求されているまた、ビームタイム配分のオンライン化、実験の進行状況や撮影されたデータのオンライン処理も同様に重要視されている。 これらの要求を満たすため、挿入光源を含むビームラインの全ての実験機器の操作を取り持つサーバをLinux上で構築した。このサーバはユーザの情報を管理する研究所のデータベースや、ビームラインに設置された実験条件と履歴 を管理するデータベースと連繋して、実験の最適化や自動化を実現する。  現在ビームラインは研究所内や研究所近郊のユーザ、産業界ユーザによるテスト運用が開始されており、ユーザの意見を汲み上げつつ、システムのデバッグ、 機能拡張を行っている段階である。2002年2月の共用開始を目指している。

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