アブストラクト: |
SPring-8BL27SUには「8の字アンジュレータ」と呼ばれる挿入光源が設置されている。これはある周期の垂直磁場と、その倍の水平磁場をある位相で組み合わせることにより、鉛直面に投影された電子軌道が8の字を描くようにしたものである。特徴としては、 (1)通常のアンジュレータに比べて軸上熱負荷が小さいのにも拘らず、同程度のフラックスが得られる、(2)高次光の次数により垂直・水平の直線偏光を使い分けることができる、(3)パワーの空間分布が非対称になる、などが挙げられる。本講演では、8の字アンジュレータの原理・長所・短所、及び既設8の字アンジュレータの性能・特徴などについて詳しく解説する。また、今後の改善点などについても述べる予定である。 |