放射光セミナー

日時: 2006-01-11 13:30 - 14:30
場所: 構造生物実験棟会議室
会議名: 放射光セミナー「penta-EF handカルシウム蛋白質ALG-2 の構造とメンブレントラフィック制御」
講演者: 牧 正敏氏  (名古屋大学大学院生命農学研究科応用分子生命科学専攻)
講演言語: 日本語
URL: http://pfwww.kek.jp/pf-seminar/index.html
アブストラクト: カルシウム結合モチーフであるEF-handを連続して5つもつpenta-EF hand (以下、PEFと略)ファミリーのうち、ALG-2は、進化的に最も古く、真核生物に広く存在する。 ALG-2の生理機能は不明な点が多いが、カルシウム存在下で膜画分に移行することから、メンブレンを介した何らかの制御に関与していると思われる。 ALG-2のカルシウム依存的相互作用因子として、Alix、アネキシンVII、XIが同定され、PPIIへリックス構造が予想される(P)(P)YPx(3-5)YP配列がALG-2の認識モチーフ(ARM-1)となっている。多胞性エンドソーム形成に関与するTSG101とも結合することが判明し、ARM-1類似配列をもつ。一方、リン脂質スクランブラーゼにはこのようなモチーフ以外にも新しい認識モチーフ(ARM-2)が存在することが明らかになった。ALG-2の変異体解析結果は、ARM-1とARM-2は異なる部位で結合することを示唆する。

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