物理セミナー

日時: 2007-08-07 15:00 - 17:00
場所: 筑波大学応用加速器部門3階大会議室
会議名: 第18回つくば不安定核セミナー「アルファ・ガンマ・中性子で拓く天体核・原子核物理」
連絡先: ozawatac.tsukuba.ac.jp
講演者: 永井 泰樹  (原子力機構、阪大RCNP)
講演言語: 日本語
アブストラクト: 宇宙に存在する多様な元素を手掛かりとして銀河宇宙史の解明を目指す天体核物理研究で恒星進化と元素合成についての模型構築は欠かせない。その模型構築には、恒星内温度における原子核とアルファ・ガンマあるいは中性子との反応断面積が不可欠な情報である。本講演では、恒星内でHe 燃焼後の進化を決定する12C(4He, γ)16O 反応、鉄以上の重元素合成の鍵となる原子核による中性子捕獲反応、超新星爆発時に放出され爆発過程及び早い中性子捕獲過程による重元素合成に大きな影響を与える事が指摘されるニュートリノと原子核反応をシミュレートする実ガンマ線による光分解反応について、独自の測定系を開発し遂行した実験について紹介する。又上記動機で行った研究が原子核物理にもたらした知見にも触れる。

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