日時: |
2007-02-27 17:00 - 18:00 |
場所: |
研究本館3階321室 |
会議名: |
チャンネル結合法を用いたカイラル動力学によるバリオン励起状態 |
連絡先: |
津田 |
講演者: |
慈道 大介 |
講演言語: |
日本語 |
アブストラクト: |
カイラル対称性に基づくチャンネル結合法(カイラルユニタリー模型)は、ハドロンの励起状態の性質を議論する上で有効な理論的方法である。カイラルユニタリー模型では、ハドロンの励起状態を、基底状態のハドロンとカイラル対称性の自発的破れに伴う南部・ゴールドストーンボソンとの準束縛状態として記述し、ハドロンーボソン散乱中に動的に生成する。本セミナーでは、カイラルユニタリー模型の簡単な説明をした後、Λ(1405) の構造について議論をする。Λ(1405) に対するカイラルユニタリー模型の重要な帰結は、Λ(1405) が単一の励起状態で構成されているのではなく、二つの励起状態の重ね合わせでできていることある。また、ハドロンーメゾン系によるエキゾチックフレーバーを持った励起状態の存在可能性についても議論する。
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