理論セミナー

日時: 2008-01-15 14:00 - 15:00
場所: 研究本館3階321室
会議名: Clustering Aspects in sd-pf Shell Nuclei
連絡先: 津田
講演者: 木村 真明 氏  (筑波大学)
講演言語: 日本語
アブストラクト: 比較的軽い安定核でその存在が良く知られているクラスター構造 の発現は、核構造の多様性を示す代表的現象である。 近年、クラスター構造の研究は新たな展開を見せている。例えば、 Be同位体で発見された分子軌道構造は、不安定核に固有の新しい 束縛機構、構造が存在することを示した。また、4N核でのアルファ凝縮 状態の研究、超変形構造と分子共鳴の研究など、安定核においても 新たな側面が明らかにされつつある。  本セミナーでは反対称化分子動力学(AMD)による最近の研究成果を 中心として、クラスター構造研究の最近の成果、RIビームファクトリーの 物理で期待される新たな現象、知見について紹介する。 具体的には、原子核のクラスター描像の概念、AMDの簡単な説明に続いて    1. 安定核に現れるクラスター構造      a. 超変形状態とクラスター構造      b. アルファ凝縮状態    2. 不安定核でのクラスター構造      c. Be同位体、より重い核での分子軌道      d. ハロー核でのコア励起とクラスター構造 について紹介する予定である。

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