理論セミナー

日時: 2008-07-16 16:00 - 17:00
場所: 研究本館3階321室
会議名: 重いクォークで探るQGPにおける新しいエキゾチック状態
連絡先: 津田
講演者: 安井繁宏  (KEK 素粒子原子核研究所 理論研究系)
講演言語: 日本語
アブストラクト: 最近のチャームを含むエキゾチックハドロンの議論に見られるように、チャームやボトムなどの重いクォークは新しい物理をもたらす可能性を秘めている。クォークグルーオンプラズマ (QGP) においても、J/ψ抑制に代表されるように重いクォークはクォークグルーオンプラズマ (QGP) の性質を探る上で重要なツールである。Relativistic Heavy Ion Collider (RHIC) に引き続いて Large Hadron Collider (LHC) によってQGP中に多量のチャームクォークが生成されることが予想されており、新しい物理を探ることができると期待されている。 本講演では、QGPにおいて存在する可能性のある以下のエキゾチックハドロン (1) チャームを含むテトラクォーク(Tcc)およびペンタクォーク(Θc) (2) 軽いフレーバーのダイクォーク の観測について実験的方法を含めて議論する。    1) S. H. Lee, S. Yasui, W. Liu, C. M. Ko, Eur. Phys. J. C54 (2008) 259.    2) S. H. Lee, K. Ohnishi, S. Yasui, I.-K. Yo, C. M. Ko, Phys. Rev. Lett. 100, 222301 (2008).

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