| 日時: |
2008-10-30 - 2008-10-31 |
| 場所: |
研究本館３階３２１室 |
| 会議名: |
場の量子論による非平衡統計力学 |
| 連絡先: |
津田 |
| 講演者: |
北 孝文 氏 (北海道大学) |
| 講演言語: |
日本語 |
| アブストラクト: |
Oct. 30 (Thu.) 14:30-18:00
Oct. 31 (Fri.) 9:00-12:15, 13:30-19:00
場の量子論を用いた非平衡統計力学について解説する。具体的に扱う系は二体相
互作用するBose/Fermi粒子系で、松原グリーン関数とそのDyson方程式に関する
知識を仮定する。Dyson方程式から量子輸送方程式とBoltzmann方程式を経て流体
力学に至る階層構造と、量子輸送方程式から非平衡エントロピーの表式が自然に
導出できる点を理解して頂くように努めたい。
おもな内容は下記の通りである。
(1) Keldyshグリーン関数を用いた非平衡摂動展開とそのFeynman則
(2) Dyson方程式から量子輸送方程式へ―Wigner表示と勾配展開―
(3) 平衡統計力学（松原形式）との関連
(4) 非平衡エントロピーの表式の導出
(5) 動的保存則を満たす近似法
(6) 量子輸送方程式からBoltzmann方程式へ―準粒子近似と準古典近似―
(7) Boltzmann方程式から流体力学へ―局所平衡からの展開―
(8) 荷電系における量子輸送方程式の導出―ゲージ不変性の重要性―
(9) 多体相関
(10) 動的保存則とGoldstoneの定理を同時に満たすBose-Einstein凝縮相の新たな平均場理論
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