日時: |
2008-12-01 16:00 - 17:00 |
場所: |
研究本館3階 |
会議名: |
相対論的平均場模型によるK中間子原子核の研究 |
連絡先: |
津田 |
講演者: |
丸山敏毅 氏 (日本原子力研究開発機構) |
講演言語: |
日本語 |
アブストラクト: |
【共同研究者: 武藤巧(千葉工大), 巽敏隆(京大)】
相対論的平均場を用いた数値計算により、K中間子原子核の構造と性質を研究した。陽子・中性子数、K中間子数を拘束条件として与え、球対称近似とバリオンに関するThomas-Fermi近似のもとで系の基底状態の密度分布やエネルギーを数値的に求めた。重い原子核では密度分布に殆ど影響が無かったが、質量数が10以下の軽いK中間子原子核では、中心付近で1.5ハ から2倍程度の密度増加が見られた。
また、原子核に複数のK中間子が束縛されたマルチストレンジ原子核を作り、その性質のK中間子数に関する依存性を調べた。K中間子数場の取り扱いに関して線形近似を用いた計算では、 K中間子数の増加とともに系の結合が深くなるが、カイラル模型に基づく計算では、ある程度以上のK中間子数で系の結合が浅くなる事が分かった。これはカイラル模型で自動的に入るK-Kの高次の斥力が原因と思われる。
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