日時: |
2010-10-06 13:30 - 15:00 |
場所: |
4号館345室 |
会議名: |
複素座標スケーリング法を用いた散乱状態の記述と2中性子ハロー核のクーロン分解反応に対する適用 |
連絡先: |
服部、khattori AT post.kek.jp |
講演者: |
菊地右馬氏 (北海道大学大学院理学研究科原子核理論研究室) |
講演言語: |
日本語 |
アブストラクト: |
2中性子ハロー核はその特異な構造から注目されてきた系である。
特にハロー核内における2中性子相関は、ダイニュートロン相関 といわれる空間的に局在した中性子対を生成することが理論的に 示唆されており、実験的にも盛んに探索がなされてきた。しかし ながら、ダイニュートロン相関に関しての直接的な観測は未だに なされていない。
ここでは、6Heのクーロン分解反応を取り上げ、実験の観測量から 2中性子相関などの構造の情報がどの程度得られるかを議論する。
本セミナーでは、終状態の3体散乱状態を求める方法として用いた 複素座標スケーリング法とLippmann-Schwinger方程式を 組み合わせた方法を紹介し、分解反応断面積や不変質量分布などの 計算結果を通して、6Heのどのような構造が観測量に現れるかを 議論したい。
※本セミナーは10/6, 7と同部屋で行われる加藤幾芳氏の特別講義
「複素座標スケーリング法を中心とした多体共鳴状態の問題」
と関連した内容です。 |