日時: |
2010-11-22 15:30 - |
場所: |
研究本館3階322室 |
会議名: |
量子暗号の安全性証明およびその応用 |
連絡先: |
佐々木、tsasaki AT post.kek.jp |
講演者: |
鶴丸 豊広 (Mitsubishi Electric Corporation, Information Technology R&D Center) |
講演言語: |
日本語 |
アブストラクト: |
量子暗号は「絶対に安全な暗号方式」である。 なおかつ装置開発や通信デモも盛んにすすめられており、実用化も近いとされている。
本発表では量子暗号の安全性証明の概略を説明したのち、装置開発の現状を紹介する。
はじめに量子暗号の安全性が、理論的には量子誤り訂正符号 (CSS符号)の誤り訂正能力に帰着することができることを説明する。 古典符号と比較したばあい、CSS符号の特徴は、通常のビット誤り訂正のみならず「位相誤り訂正」も備えていることにある。 そしてこの位相誤り訂正の能力が、量子暗号における盗聴者への情報漏洩確率の評価に直接関係している。そして次に、量子暗号装置の現状をより精密に考慮した理論的なこころみとして、デコイ方式およびsquash演算子についてもふれる。 最後に実用化に向けた取り組みとして、10月に各機関合同で実施された通信デモ(Tokyo QKD Network)を中心に紹介する。 |
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