アブストラクト: |
我々は相対論的場の量子論における輸送係数のダイアグラムを用いた新しい計算
法を提案する.
我々の輸送係数の計算はBethe-Salpeter型の自己無撞着な方程式の計算に帰着
し,その方程式の構造は線形化されたBoltzmann 方程式と同様な形を持つことを
示す.この計算の主要項は線形化されたBoltzmann方程式と完全に等価であり,
高次の補正は頂点関数,スペク トル関数と衝突項に繰り込む事ができる事を見
る.またこの方法を用いた相転移近傍での臨界現象についても議論する.特に
モードカップリング理論や 非線形Langevin方程式とダイアグラムの方法の対応
を議論する.この方法を南部-Jona-Lasino模型に適用しカイラル相転移点での
輸送係数について議論する.
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