震災復旧への取り組み

November 21, 2011




1. 機構長メッセージ

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2. KEKの被害状況について

KEKでは震災発生当日の11日(金)に機構長を本部長とする対策本部を設置致しました。地震発生とともに、つくば、東海の両キャンパスにおいて加速器・実験装置の運転を停止しており、放射線に関する安全を確認しました。また、職員、共同利用研究者等ともに人的被害は報告されておりません。

つくばキャンパス内の建屋、補助基盤設備、加速器、各種実験装置においては、各種の被害状況が確認されています。東海キャンパスでは、津波の被害はありませんでしたが、かなりの被害があることが報告されています。被害状況については以下をご覧ください。

被災施設一覧図
KEK被害状況 (PDF:7.8MB)
J-PARC被害状況 (PDF:881KB)

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3. KEKの復旧状況について

つくばでは、線型加速器(入射器)と放射光施設の仮復旧に全力を尽くし、調整運転などの利用実験に向けた作業を進め、秋以降の利用実験再開を目指しています。また、SuperKEKBの建設を遅らせることなく、スケジュール通りに進めることも、優先事項の一つです。国際リニアコライダーやエネルギー回収型線型加速器等の先端加速器開発の研究活動も再開しました。J-PARCでは、しばらくの間、全施設・設備・装置の被害箇所の詳細検査、修復、復元に全力を挙げ、遅くとも年内にはこれらを全て終了させて、来年1月からの利用研究再開を目指します。

下記の図は復旧プランをまとめたものです。

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4. KEKの節電対策について(2011年11月21日)

今冬も依然として電力需給ギャップがあることから、一般需要の 範囲で使用最大電力の抑制を行います。
12/1(木)から3/30(金)の平日9:00~21:00の期間、照明、空調、OA機器等の節電を実施します。

  1. 照明
    ・使用していないエリアのこまめな消灯
    ・昼休みの消灯
  2. 空調  
    ・暖房の設定温度は、原則室温19℃
    ・不在時の暖房停止
  3. OA機器等
    ・PCの電源設定を見直し、省エネモードの活用
    ・帰宅時には、複写機やプリンターの電源をオフ
  4. 暖房便座
    ・使用後はフタを閉めましょう。
  5. その他
    ・最寄階へのエレベーターの使用は極力ひかえましょう。
    ・ウォームビズの励行

5. KEKの社会貢献について

  1. 環境放射線の測定
    KEKにおいては通常の安全管理業務の一環として、周辺環境の放射線の状況を監視しています。
    地震の発生後、3月14日より環境放射線の計測結果を公開しています。(2011年6月30日)
        http://www.kek.jp/quake/radmonitor/index.html
    放射線モニタリングシステムで得られた測定結果のリアルタイム公開
        http://rcwww.kek.jp/norm/

  2. つくば市の要請に応じて、市内教育施設の放射線測定に協力しました。(5月30日)
        http://www.kek.jp/ja/news/topics/2011/MeasureRadiation.html

  3. 厚生労働省からの依頼に基づき、山形県内の水道水のうち放射性物質に関する検査が未実施となっていた17水道事業体の水道水の検査に協力しました。(4月28日)
        http://www.pref.yamagata.jp/ou/seikatsukankyo/020071/06/houshasen-suido.html

  4. 福島県からの避難者をつくば市が受け入れるにあたって、つくば市の要請に応じ避難者の放射線量の測定を行う技師の支援を行いました。(4月20日)

  5. KEK職員の福島県災害対策本部への派遣について(3月15日)
    福島県災害対策本部から、政府を経由して要請があり、原子炉から漏えいした放射性物質と、それが出す放射線を測るために放射線測定機器を貸し出し、測定のために2人の研究者を派遣するとともに、関連する援助物資を提供しました。



【連絡先】 KEK広報室 TEL:029-879-6047
mailto:proffice@kek.jp



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