台湾放射光研究センター(NSRRC)は、建設中の第3世代放射光施設(TPS: Taiwan Photon Source)の電子蓄積リングの高周波加速に、KEKB型超伝導加速空洞の採用を決定しました。去る5月に三菱重工業株式会社と3台の空洞製造契約を取り交わし、2012年の完成納入が予定されています。
TPSは、台湾行政院国家科学委員会の先端科学研究開発プロジェクトの主要な取り組みとして、既存の放射光施設(TLS: Taiwan Light Source)の隣で建設が進んでいる加速器。完成時には、電子エネルギー3ギガ電子ボルト、周長は518.4メートルで、低エミッタンスのシンクロトロン貯蔵リングを持つ台湾最大の加速器となる予定です。NSRRCは2013年からのTPSの稼働を目指しています。