12月17日、タイ放射光研究所(SLRI)のPrayoon Songsiriritthigul所長らがフォトンファクトリー(PF)を視察しました。
KEKとSLRIは、放射光利用研究に関する協力の推進を目的に2000年より学術研究協力に関する覚書を結んでいます。今回の視察は、去る2010年10月にこの覚書の2度目の更新をしたことを受けて行われました。
Songsiriritthigul所長、若槻壮市物質構造科学研究所副所長らの懇談では現在のプロジェクトやPFですすめている国際共同利用実験について説明がありました。SLRIは日本から移設されたSORTEC光源加速器を改良して建設され、現在5本のビームラインが稼働しています。タイでの放射光利用者は年々増加しており、ビームラインを18本に増やす計画が進められていることを背景に、PFでのビームラインの増設や、共同研究などについて具体的な意見が交わされました。