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先端加速器推進部

point   これまでの研究活動    (レーザー科学推進室) 
 
 
 
 
 
 
レーザー科学推進室(2014年2月)

1 レーザープラズマ加速用のレーザーについては、コンプレッサーチェンバーの新規製作及 び、ビームラインまでの光軸ダクトの構築の設計を行った。 またプラズマチャンネルのためのプラズマの密度分布をコントロールする方法として、高 速Z ピンチの試験を行う予定である。現在はそのために必要な高速電源として、光伝導ス イッチを用いた方法の試験を開始し、光伝導電流の測定ができるようになった。 レーザー開発については、Ti:Sapphire レーザーの増強及び、500fs 程度の高エネルギー レーザーの開発に向けて、フラッシュ励起のNd ガラスレーザーの開発を行っている。ガラ スはスラブタイプの物を使用し、フラッシュはロシア製の800J の物を10本用いる予定で ある。図はこのレーザーの設計であり、現在製作中である。


図:フラッシュ励起ガラスレーザー

レーザー科学推進室(2014年1月) 

1 レーザープラズマ加速用のレーザーの調整に関しては、実験が開始できる段階になった。
またプラズマチャンネルのためのプラズマの密度分布をコントロールする方法として、高速Z ピンチの試験を行う予定である。現在はそのために必要な高速電源として、光伝導スイッチを用いた方法の試験を開始し、光伝導電流の測定ができるようになった。
レーザー開発については、Ti:Sapphire レーザーの増強及び、500fs 程度の高エネルギーレーザーの開発に向けて、フラッシュ励起のNd ガラスレーザーの開発を行っている。ガラスはスラブタイプの物を使用し、フラッシュはロシア製の800J の物を10本用いる予定である。これらについて、レーザーの設計と、フラッシュの点灯試験(図)を行っている。


図:800J フラッシュの点灯試験

レーザー科学推進室(2013年1月) 

1 11/18~11/20 まで IZEST ワークショップがフランス大使館にて行われ、” Experimental test plan for long plasma waveguide in the conventional accelerator facility” についてプレゼンを行った。
レーザープラズマ加速用のレーザーの調整に関しては、コンプレッサーチェンバーの真空 排気系に不具合があり、これを応急修理して、ほぼ調整は完了した。
またプラズマキャピラリーの試験については写真のようにプラズマ放電の試験を行った。 レーザーをガイドするためのプラズマの密度分布をコントロールする方法として、数 100ns 程度の比較的遅い放電とキャピラリーの壁による冷却による方法と、高速 Z ピンチによる 方法の双方の試験を行う。高速 Z ピンチに必要な高速電源としては光伝導スイッチを用いた方法を採用する。


ガスフィルキャピラリーの放電試験

レーザー科学推進室(2013年1月)
1 レーザープラズマ加速用のレーザーの調整を継続して行なっている。発振器の改善と Dazzler の導入により圧縮後で 40fs が得られるようになった。7TW程度の出力が得られる 事になり、東大からの移設前の状況より改善する見込みである。
レーザー開発については、小型の透過型グレーティングを用いた真空チェンバーを製造す る。これにより小型化すると共に効率も向上し、12TW程度の出力が得られる予定である。
またプラズマキャピラリーの試験を開始した。レーザーをガイドするためのプラズマの密 度分布をコントロールする方法として、数100ns 程度の比較的遅い放電とキャピラリーの 壁による冷却による方法と、高速Z ピンチによる方法の双方の試験を行う。高速Z ピンチ に必要な高速電源としては光伝導スイッチを用いた方法を採用する。


レーザー科学推進室(2013年10月) 

1 レーザープラズマ加速用のレーザーの調整を継続して行なっている。発振器については製作したTi-Sapphire発振器の結晶の冷却を改善し、帯域も十分取れるようになった。また増幅段についても再生増幅器の光路調整までは終了し、励起レーザーについても4チャンネル目のレーザーのコントローラーを交換した。これで4台励起で圧縮前で 600mJ 程度の出力が得られる予定である。圧縮後で 60fs だったため、5TW程度の出力が得られる事になる。 レーザー開発については、Thales 製の大型の反射型グレーティングを使用したコンプレッサーに変えて、小型の透過型グレーティングを用いた物の真空チェンバー等の設計を行った。これにより小型化すると共に効率も向上する。

  

レーザー科学推進室(2013年9月) 

1 レーザープラズマ加速用のレーザーの調整を継続して行なっている。発振器については帯 域が足らず、Femtosource の製品と製作したTi-Sapphire 発振器の双方の再調整を行って いる。
レーザー開発については、ファイバーレーザーの繰り返しを下げ、増幅の調整を行なって いる。さらにこれらをYb Disk Laser で増幅し、ファイバーブラッググレーティング(FBG) と圧縮の試験を行なう。
誘電体加速については、焼結した長いアルミナセラミックチューブとステージの回転機構 を追加し、これを産総研にて試験を行っている。
また8/6(火)に第2回新奇加速ワークショップを行い、20人程度の関係者で会合を行っ た。


レーザー科学推進室(2013年7月) 

1 レーザープラズマ加速用のレーザーの調整を継続して行なっている。製作した発振器については第三スイッチヤードへの移設後、帯域不足とCW発振成分の問題があったが、モードロック発振の再調整が完了し、これらの問題は解決した。
レーザー開発については、ファイバーレーザーの繰り返しを下げ、増幅の調整を行なっている。さらにこれらをYb Disk Laser で増幅し、ファイバーブラッググレーティング(FBG)と2倍高調波によるプリズムコンプレッサーの試験を行なう。
誘電体加速については、アルミナセラミックチューブの製造方法が確立し、20mm 程度の長さのチューブが焼結可能になった。また測定装置についても回転機構を追加し、これを産総研にて試験する予定。
またレーザー科学推進室企画のセミナーとして田島 俊樹氏による"The Future is Laser Fiber Accelerators"のセミナーを7/11(木) 13:30~15:00 に行った。

  

レーザー科学推進室(2013年6月)

1 レーザープラズマ加速用のレーザーの調整は最終段階に入っており、残りの最終段アンプ の励起YAG レーザーの動作不良のあった片側について、別の制御コンソールで試験した所 動作したため、制御コンソールを交換する事となった。また再生増幅器のタイミングを同 期・分周しているMEDOX の破損があり、これから別の既存の物と交換作業を行う。
レーザー開発については、ファイバーレーザーの繰り返しが高くパルス辺りのエネルギー が小さいため、ファイバーEO によるパルス抽出を行い繰り返しを下げられるようになった。 今後はASE との兼ね合いで徐々に繰り返しを下げつつ、増幅を繰り返して、パルスエネル ギーの向上を行う。またファイバーブラッググレーティング(FBG)と2倍高調波によるプリ ズムコンプレッサーの試験を行なっている。

 

レーザー科学推進室(2013年5月)

1 東京大学・上坂研究室からの10TWレーザーは、プラズマ実験用のチェンバーと、光路の遮蔽、安全系のインターロックの配線・制御用PLCの設置等を行った。

レーザー開発については、現在の Ti-Sapphire発振器うに変えて、ファイバーレーザーによる発振器とスーパーコンティニウムによる広帯域化による同期精度の向上のための開発を行なっている。発振器の同期精度の向上と、スーパーコンティニウムによる広帯域のシード光の開発の両方を満たす新たな方法として、スーパーコンティニウムを1オクターブ以上広げて、2倍高調波と基本波の干渉を用いる事で、周波数コムを安定させ、さらにオートコリレーションによって位相検出精度を向上させる方法が最も有効であり、これの開発を進めて行く。

また国際協力で参画している IZEST の次回のワークショップが 11/18,19 と東京のフランス大使館で行われる事となった。


レーザー科学推進室(2013年4月)

1 東京大学・上坂研究室からの10TWレーザーによるプラズマ加速実験については、光路の組立が終了し、プラズマ実験用のチェンバーまでレーザーを導入できるようになった。今後名古屋大学との協力による陽子発生実験及び、大阪大学との共同研究による電子ビーム生成を行なっていく予定である。
レーザー開発については、Yb のファイバーレーザーの増強を行ないつつ、高平均出力に向けたYb ディスクレーザーの設計を行った。
また産総研における誘電体加速については、外形800μm、内径400μmのセラミックのチューブを現在KEKにおいて製作中であり、これを5月に導入して試験を行う予定。添付の図のようにCSTによる計算でも、解析的な計算でも 125MV/m という計算結果が得られており、実験でこれを検証する。

 

レーザー科学推進室(2013年3月)

1 東京大学・上坂研究室からの10TWレーザーは、既存のFemtosource の発振器が帯域が不足しており、Ti-Sapphire発振器を製作していた。製作当初は発振器のモードロックがかからなかったため、産総研での製作実績のあるドープ量の Ti-Sapphire 結晶に交換し、再調整した所、十分な帯域が出るようになった。これを10TWレーザーのフロントエンドに導入し、光路調整を行い、メインアンプまでの増幅の調整を行った。さらにプラズマ実験用のチェンバーと、光路の組立中。

レーザー開発については、スーパーコンティニウムによる広帯域のシード光を目指しているが、以前Yb の増幅後のレーザーでスーパーコンティニウムが出力される事が確認できていたが、発振器からの数百mW程度の出力で直接スーパーコンティニウム光が出る事が確認できた。またOPCPAによる増幅も観測できた。


レーザー科学推進室(2013年2月)
1  東京大学・上坂研究室からの10TWレーザーは、プラズマ実験用のチェンバーと、光路の組立中。また既存のFemtosourceの発振器の発振スペクトルでは不十分であるが、既存の発振器を用いて最終段までの光路調整を行った。また帯域を広げた発振器の開発に関しては、出力パワーが不十分であったため、産総研での製作実績のあるドープ量の Ti-Sapphire 結晶に交換して再調整中。
またプラズマ実験用のチェンバーや光路のダクトについても、現在実験の準備中。
レーザー開発については、高強度の Yb ディスクレーザーの冷却設計を行なっている。

レーザー科学推進室(2013年1月)
1 東京大学・上坂研究室からの10TWレーザーは、プラズマ実験用のチェンバーと、光路の組立中。またFemtosourceの発振器の発振スペクトルでは不十分であるため、現在Ti-Sapphire 発振器(図)も引き続き調整中。
誘電体加速については、真空中の誘電体空洞等の3軸制御装置を、ストロークを延長及び取り付け治具の改善等の改修を行い、産総研で設置を行なった。今月中には誘電体加速の実験を行う。

レーザー開発については、超広帯域の増幅を可能にするBBOを使ったOPA (Optical Parametric Amplification) による増幅の確認ができた。また高強度の Yb ディスクレーザーの設計を行なっている。


レーザー科学推進室(2012年12月)

1 東京大学・上坂研究室からの10TWレーザーは、グレーティングチェンバーの蓋を開け光路の調整を行った。またFemtosourceの発振器の発振スペクトルでは不十分であるため、現在Ti-Sapphire 発振器(図)の組立を行っている。現在発振器出力として70mW 程度が得られており調整中。またこれらの立ち上げに合わせてプラズマ実験の準備も進めている。
誘電体加速については、真空中の誘電体空洞等の3軸制御装置を、ストロークを延長及び取り付け治具の改善等の改修を行い、産総研で設置を行なっている。1月初旬には新しい装置での誘電体加速の実験が可能になる予定である。


レーザー科学推進室(2012年11月)

1 東京大学・上坂研究室からの10TWレーザーは、移設後の真空系の制御系等の調整も終了した。また、この発振器の発振スペクトルでは不十分であるため、現在Ti-Sapphire発振器(図)の組立を行っている。現在発振器出力として70mW程度が得られており調整中。
超短パルスレーザー開発についても、Ybファイバーレーザーによるスーパーコンティニウム光のOPCPA増幅の試験を行っている。


レーザー科学推進室(2012年10月)

1 東京大学・上坂研究室からの10TWレーザーは、励起レーザーのチラーの移設後、試運転をして動作確認をし、第三スイッチヤードへの設置が完了した。発振器についてもスペクトルは結晶の交換後3つ山になってしまっているが、移設後の発振器の調整は終了した。また、この発振スペクトルでは不十分であるため、現在Ti-Sapphire 発振器の製作も行なっている。
超短パルスレーザー開発についても、Ybファイバーレーザーによるスーパーコンティニウム光のOPCPA増幅の試験を行っている。


レーザー科学推進室(2012年9月)

1 8月に日本原子力研究開発機構 関西光科学研究所と浜松ホトニクス研究所を訪問し、レーザープラズマ加速とレーザー開発に関する今後の研究協力の打ち合わせを行った。
東京大学・上坂研究室からの10TWレーザーに関しては、クリーンルームの空調整備等がほぼ完了し、励起レーザーのチラーの移設も完了した。9月中にはレーザー本体の調整を開始できる予定である。

また1 TWのレーザーで以前使用していた旧BMI社製の励起用YAGレーザーの2台に関しては、一部性能劣化があったため、消耗品を交換し、所定出力が得られる所まで回復した。また昨年度開発したファイバーレーザーによるスーパーコンティニウム光の発生も再調整が終了し、今後励起レーザーと組み合わせOPCPA増幅の試験を行う(図)。

レーザー科学推進室(2012年7月)

1 東京大学・上坂研究室からの10TWレーザーの移設が完了した(図1)。今後発振器から順に調整し、運用を行う。なお発振器については損傷した結晶を昨年度交換した事により周波数特性に若干の問題があり、最終的には今後再度結晶交換または、別途製作している発振器への置き換えが必要となる。
また1 TWのレーザーで以前使用していた旧BMI社製の励起用YAGレーザーの2台を移設しメンテナンスと動作確認試験を行い、片側は所定のパワーが出力され、また残りの部分も若干のメンテナンスで所定のパワーに復帰可能である事が確認された(図2) 。この励起レーザーは、昨年度開発したファイバーレーザーによるスーパーコンティニウム光のOPCPA増幅の試験を行うために使用する。
さらにNd:Glass またはNd/Cr:YAG媒質による大型励起レーザーについても、大型のフラッシュの点灯に成功した(図3)。これを元に 10J クラスの励起レーザーの開発を進める。
最終的にはこれらの技術を融合し、OPCPA増幅による超短パルスの入射器と、比較的長パルスで高電力の追加束用のレーザーを構築する。

図1:東大からの10TWレーザー移設 図2:励起レーザーの移設 図3:大型フラッシュの試験
 

レーザー科学推進室(2012年6月)

1 5/21 に名古屋大学の庄司研究室と四重極マイクロ波放電によるプラズマチャンネル生成に関する打ち合わせを行った。レーザーのガイディングに必要なプラズマの密度分布は得られるが、今後中性ガスの密度の減少が必要だと思われる。
5/28~30 の TYL Workshop においてCILEX の電子加速の責任者の A. Speckaと打ち合わせを行った。CILEXのAPOLLONレーザーのスケジュールが 2015年頃に 75J, 5PWのシステムが稼働し、その後追加予算で 150J, 10PWに増強される予定。また5/31,6/1 に IZEST の Workshop がボルドーで行われプラズマチャンネル、入射器、シミュレーション等の技術的なデザインレポートの作成分担を検討した。さらに6/3 に ELI の電子加速のグループとの今後の研究協力に関する議論を行った。これらはそれぞれ10PWクラスのレーザーであるが、このような高エネルギーの電子加速実験には、レーザーのガイディングのための2次分布のある長尺プラズマチャンネルが必要であり、四重極マイクロ放電や、キャピラリー放電等の方法があるので、これらの研究を進める。
また 12TWレーザーの移設に関しては、現在移設手続き中であり、また電源等の準備もほぼ完了した。


レーザー科学推進室(2012年5月) 

1 4/26 にHEDS2012 国際会議において、”High density and high energy electron beam for the novel accelerator experiment in the KEK electron linear accelerator” というタイトルで発表を行った。
また東京大学原子力工学研究施設とのレーザー及びビーム駆動の超高電界加速器とその応用の研究に関する共同研究に関する覚書を締結した。これに伴いTWレーザーの東京大学からの移設の準備中である。第三スイッチヤード電源室のレーザーハットは完成し、6月上旬には移設を行う。またこのTWレーザーの発振器の更新のため、Yb-FiberレーザーによるSupercontinuum 光の発振器と、Ti-Sapphire の発振器の双方を準備中である。 また本年度の詳細計画については5月中に取りまとめる予定である。

 

レーザー科学推進室(2012年4月)
3/24 にKEKとIZESTのMoU調印式を行った。また3/26 に関係者で兒玉研究室、細貝研究室の見学のため大阪大学に伺い、合わせて今後の研究協力に関する打ち合わせを行った。3/28 にはレーザー科学推進室主催のGerard Mourou 氏によるセミナー"Ultra high intensity laser for particle physics"を行った。
TWレーザー用のfsレーザーの開発に関しては、Yb ファイバーレーザー増幅器の出力のスペクトが長波長側にシフトしている事から、増幅段のファイバー長が長過ぎて減衰している事が分かり、ファイバーを最適な長さに変更した所数W程度の出力を圧縮できるようになった。この圧縮したパルスを非線形ファイバーに通し、非線形ファイバーの長さを徐々に短くしていくと、図の平坦なスーパーコンティニウム光の発生を観測する事に成功した。

今後はこのスーパーコンティニウム光の圧縮のため、位相の計測や圧縮を行い、OPCPA増幅器の開発を行い、最終的なTi-Sapphire での増幅の試験を行う。 またTWレーザーの東京大学からの共同研究における移設の手続き中である。移設先の第三スイッチヤード電源室についてはレーザーハットが完成した。
 

レーザー科学推進室(2012年3月)

1 2/23 にレーザー科学推進室主催で、田島俊樹氏によるIZESTの概要及びPaul Bolton 氏による関西原研におけるレーザープラズマ加速に関するセミナーを行った。さらにこれに合わせて大学等のレーザープラズマの関係者での今後の研究協力に関する打ち合わせを行った。

TWレーザー用のfsレーザーの開発に関しては、Yb ファイバーレーザー増幅器からの数W程度の出力を圧縮して数百fsまでは圧縮できるようになったが、これ以上の圧縮はファイバー中の非線形性やグレーティングの変形のため圧縮できなかった。出力のスペクトが長波長側にシフトしている事から、増幅段のファイバー長が長過ぎて減衰している事が分かったため、今後は増幅段のファイバー長の最適化を行う。

産業総合研究機構において実験中の誘電体加速構造については、誘電体構造からのチェレンコフ放射を確実に観測するため、非軸放物面ミラーとホルダーの製作を行った。


レーザー科学推進室(2012年2月)

1 1/30 の機構の意見交換会で計算科学と同時に本推進室の活動である新奇加速技術開発の推進について海外におけるレーザープラズマ加速等の分野の状況と機構における研究の推進についての報告を行った。

また、レーザープラズマ加速については、TW レーザーの電子銃との同期及び増強のためfs レーザーの開発を行なっており、Yb ファイバーレーザー増幅器で数W 程度の出力が得られるようになった。現在は増幅器からの出力を高非線形ファイバーに入力して、スーパーコンティニウム光の生成を確認しようとしている。

さらにビーム駆動の加速器については、下図のように誘電体加速器の試験装置を、産総研の小型加速器に設置し、時間方向に圧縮したビームが誘電体の筒を通る事を確認した。今後は放物ミラー等を設置し、チェレンコフTHz 光の放射を確認すると共に、ビームの減速も測定する。

 

レーザー科学推進室(2012年1月) 

1 12TWレーザーのKEK電子陽電子入射器・第三スイッチヤード電源室への移設については、図の通りのレーザーハットを構築し、インストールする。

またこのTWレーザーの電子銃との同期及び増強のため fsレーザーの開発を行なっており、発振器の開発は完了したので、現在は Yb ファイバーレーザー増幅器の開発を行なっている。
さらに TWレーザーの増強のため、Ti-Sapphire励起用YAGレーザーの開発を開始した。近年は従来の Nd:YAG / Nd:Glass に変えて、Nd/Cr:YAG による高効率化が実用化されつつある。Cr をドープする事で Xeフラッシュランプの光を効率良く吸収し、Ndが吸収する波長域の光を放出するため、数倍の高効率化が望める。

 

レーザー科学推進室(2011年12月)

12TW レーザーのKEK への移設に関して、現在東大で移設前の発振器、再生増幅器、増 幅器等の確認作業を行なっている。発振器の再調整が完了し所定の広いスペクトルが得ら れ、再生増幅器の調整中である。 またこのTW レーザーの電子銃との同期及び増強のため fs レーザーの発振器の開発を行 った。ファイバーレーザー発振器及びファイバーの非線形効果を利用した広帯域化による スーパーコンティニウム光を用いて 10fs 程度のパルス幅を目指す。図1のようにYb 媒質 による1040nm のファイバーレーザー発振器で広いスペクトル幅での発振が確認された。 50nm の帯域幅から予測される最小パルス幅は 35fs 程度である。現在はオートコリレー ターによるパルス幅測定と、アンプの調整を行なっている。さらにスーパーコンティニウ ム用の非線形PCFファイバーで広帯域化させ Ti-Sapphire レーザーの中心波長である 800nm 付近の 10fs のパルス幅を目指す。

また、ビーム駆動の加速器については、誘電体加速器の試験装置が完成し、産総研の小型 加速器に設置して試験の準備を行っている。


Yb ファイバーレーザーの波形とスペクトル

レーザー科学推進室(2011年11月)

12TW レーザーの KEK への移設に関して、現在東大で移設前の発振器、再生増幅器、増 幅器等の確認作業を行なっている。発振器の修理と、増幅器の励起レーザーの修復を行い、 年内に移設できる状態に回復する予定。 またこの TW レーザーの電子銃との同期及び増強のため fs レーザーの発振器の開発を行 っている。ファイバーレーザー発振器及びファイバーの非線形効果を利用した広帯域化に よるスーパーコンティニウム光を用いて 10fs 程度のパルス幅を目指す。現在 Yb 媒質によ る 1040nm のファイバーレーザー発振器の開発を行っている。今後は発振器の調整後、出 力を増幅し、さらに非線形PCFファイバーで広帯域化させ Ti-Sapphire レーザーの中心 波長である 800nm 付近の 10fs のパルス幅を目指す。

また、ビーム駆動の加速器については、誘電体加速器の試験装置が完成し、産総研の小型 加速器に設置して12月上旬に向けて試験の準備を行っている。


レーザー科学推進室(2011年 10月)

TW レーザーの増強のため fs レーザーの発振器の開発を行っている。ファイバーレーザ ー発振器及びファイバーの非線形効果を利用した広帯域化によるスーパーコンティニウム 光を用いて 10fs 程度のパルス幅を目指す。当初ファイバーレーザーとして Er 媒質によ る 1550nm からのスーパーコンティニウム光を目指していたが、28fs のパルス幅で発振さ せた実績のある Yb 媒質による 1040nm のファイバーレーザー発振器の開発を行っている (下図)。今後は発振器の調整後、出力を増幅し、さらに非線形PCFファイバーで広帯域化 させ Ti-Sapphire レーザーの中心波長である 800nm 付近の 10fs のパルス幅を目指す。

また、ビーム駆動の加速器については、誘電体加速器の試験装置が完成し、産総研の小型 加速器に設置して試験の準備を行っている。

       

レーザー科学推進室(2011年 9月)

TW レーザーの増強のため fs レーザーの発振器の開発を行っている。ファイバーレーザ ー発振器及びファイバーの非線形効果を利用した広帯域化によるスーパーコンティニウム 光を用いて 10fs 程度のパルス幅を目指す。現在発振器のモードロック発振の調整中である。
ビーム駆動の加速器については、誘電体加速器の試験装置が完成し、産総研の小型加速器 に設置して試験を開始する計画である。左図は誘電体加速器のセラミックの棒とそれを固 定するための容器で、それをビーム軸に合わせるための機構が右図である。


レーザー科学推進室(2011年 7月)

TW レーザーの増強のため fs レーザーの発振器の開発を行っている。ファイバーレーザ ー発振器及びファイバーの非線形効果を利用した広帯域化によるスーパーコンティニウム 光を用いて 10fs 程度のパルス幅を目指す。図のようにEr ファイバーレーザーの発振器部 分がほぼ完成した。

ビーム駆動の加速器については、誘電体加速器の試験装置が完成し、産総研の小型加速器 に設置して試験を開始する計画である。


レーザー科学推進室(2011年 6月)

レーザープラズマ加速については、東大12TW レーザーの電子陽電子入射器・第三スイ ッチヤードへの移設を検討し、以下のように設置案を図面化した。電子陽電子入射器のビ ーム診断等への応用も含めて関係者と協議中である。

またこのfs レーザーの発振器部分の改良を行うため Er ファイバーレーザーの開発を東 大と共同で行っている。ファイバーレーザー発振器及びファイバーの非線形効果を利用し た広帯域化によるスーパーコンティニウム光を用いて 10fs 程度のパルス幅を目指す。現在 は、Er ファイバーレーザーの発振器部分の製作を行っている。

さらに電子ビームの追加速についてPIC コードを用いての計算を行っている。 ビーム駆動の加速器については、誘電体加速器の試験装置が完成し、今月中には産総研の 小型加速器に設置して試験を開始する計画である。


レーザー科学推進室(2011年 5月)

本年度のレーザー科学推進室の活動計画として以下の項目を検討している。
・ レーザー加速関連:
 TW レーザーのインターロック系の整備及びレーザー室の鍵の交換を行い、レー ザー安全審査が完了した。今後地震の影響によるレーザー装置等の再調整を行い、 昨年度準備したガスジェットを用いてレーザープラズマ加速の実験を再開する。
 レーザー安全審査で指摘されたコンプレッサー用の真空チェンバーの設計を行 い将来のレーザー増強に向けたレーザー設計を行う。
 中国でのレーザープラズマ加速実験用のキャピラリーの製作を行う
 Er ファイバーレーザーは倍波が既存の Ti-Sapphire レーザーの波長に一致し、 またモードロック発振器として 10fs 以下が得られている。このような Er ファ イバレーザーの開発を行い、TW レーザーのピーク出力を向上させるためのレー ザーの基礎開発を行う。
 本プロジェクトによる入射器の移設検討エリアの使用が認められれば、共同研究 機関からのレーザーの移設を行う。移設を検討しているエリアへの移設図面作成 は完了した。
 アフターバーナー(既存ビームの追加速)のための基礎実験として、長バンチを加 速するためのシミュレーション及び基礎実験を行う。
・ ビーム駆動加速関連:
 昨年度製作したセラミックDWA 構造と、DWAにビームを通すための制御機構 を協力機関に設置し、ビーム駆動加速の実験を行う。
 KEKにおける試験施設の詳細設計を行い、提案する。

レーザー科学推進室報告 2011.05.16

KEKにて7/25~29 に行われる6th Asia Summer School and Symposium on Laser-plasma Acceleration and Radiation は、震災の影響で参加者が来日を苦慮する可能性等から中止とし、関係者からの承諾を得た。他候補地での開催も検討されたが、本年度の Summer School は取りやめる事と決定した。
震災の影響によるレーザー装置等への被害はほぼ無く、調整程度と思われる。

レーザー科学推進室報告 2011.03.09

KEKにて7/25~29 に行われる6th Asia Summer School and Symposium on Laser-plasma Acceleration and Radiation のホームページをhttp://ass2011.kek.jp/ に立ち上げ、登録を開始した。
SLACのMark Horgan氏を米国側代表者として日米の新規課題の提案を行った。またこの一環でレーザープラズマ関連の共同研究として LBNL の Wim Leemans 氏及び中村氏とエネルギー分析系の磁石について資料を元に必要な性能の検討を行い、高エネルギー加速器研究機構としての貢献を検討中。

レーザー科学推進室報告 2011年2月
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1/20~1/23 に、LBL において Wim Leemans及び中村氏とレーザープラズマ加速関連の打ち合わせ及び見学、SLAC において Mark Horgan及び Tor Rabenheimer 氏とビーム駆動の加速器についての打ち合わせ及び見学を行い、今後の協力関係について検討を行った。
6th Asia Summer School and Symposium on Laser-plasma Acceleration and Radiation を2011年はKEKが主催する順番であり、開催期間を7/25~29と設定し、First Announcement を関係者に送付した。またLOC に産総研の三浦氏も協力して頂ける事になった。

レーザー科学推進室報告
2011.01.04
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12/13 に行われた “大型レーザーを用いた新しい科学研究” において、中島がレーザー加速について発表を行った。
6th Asia Summer School and Symposium on Laser-plasma Acceleration and Radiation を2011年はKEKが主催する順番であり、開催期間を7/25~29と設定した。校長は野崎が担当し、準備等は吉田が担当。
ビーム駆動加速・レーザープラズマ加速等について今月 1/20からSLACの Mark Hogan 氏及びLBNL の Wim Leemans 氏を訪問し、具体的な今後の協力関係について相談する予定。

レーザー科学推進室報告 2010.12.01
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11/29~30 に行われたSecond Joint Asian Accelerator Workshop (2JAAWS) においてKEKのNovel Accelerator 領域の将来計画として、” Novel Accelerator R&D group and FACET at KEK” というタイトルで、ビーム駆動×レーザー複合施設のKEK電子線形加速器のビームダンプにおける構築の可能性について発表を行った。
11/24~26 に行われた International Conference on Physics in Intense Fields (PIF 2010) において、”Recent progress and prospects on laser-plasma acceleration of charged particles” というタイトルで、最近の中国でのレーザープラズマ加速の成果を含めて発表を行った。
6th Asia Summer School and Symposium on Laser-plasma Acceleration and Radiation を2011年はKEKが主催する順番であり、開催期間を7/25~29と設定し、現在関係者の日程確認中。今の所他の会議等との日程の重なり等は無い。校長は野崎が担当し、準備等は吉田が担当。

レーザー科学推進室報告 2010.11.01

10/19~10/21 に行われた日米事業30周年記念シンポジウムにおいて日米の将来計画として、”Proposal for Japan-US collaboration on New Test Facility for Novel Accelerator R&D” というタイトルで、ビーム駆動×レーザー複合施設のKEK電子線形加速器のビームダンプにおける構築の可能性について提案を行った。またBerkeley のレーザープラズマ加速施設BELLA の責任者であるWim Leemans氏とレーザー航跡場加速における日米協力の方向性について議論を行い、ビーム駆動加速用のレーザープラズマ入射や、高い平均パワーのレーザー開発について検討した。
6th Asia Summer School and Symposium on Laser-plasma Acceleration and Radiation を2011年7/25~29または8/1~5 にKEK主催で行う予定。校長は野崎が担当し、準備等は吉田が担当。
中島が共同研究で参加している上海光機所(SIOM)のPWレーザー(160TW, 50fs)の実験で、KEKにおいて製作した4cmキャピラリーで1.8GeVの最高エネルギーが確認され全国高強度レーザー物理会議にて発表された。これは最近出版されたLivermore 250TW, 60fsレーザーでの1.45GeVを上回る結果となっている。
KEKにおいてビーム駆動加速器の試験施設を運用できるようになるまでの、ビーム駆動加速器の試験の可能性として、産総研の黒田氏と、産総研小型加速器の50fsビームを用いた誘電体加速の試験をするための準備を行っている。

レーザー科学推進室報告 2010.10

8/16~20に開催された 5th Asia Summer School and Symposium on Laser-plasma Acceleration and Radiation に中島・吉田で講師として参加したが、このサマースクール&シンポジウムの来年度の主催順が日本であり、KEK主催での日程等の検討を進めている。
ビーム駆動のプラズマ加速(PWFA)・誘電体加速(DWA)については KEK の入射器の 8GeV 電子ビームを用いた FACET 類似の施設を検討しており、SLAC の FACET における PWFAの責任者である Hogan 氏と、日米の将来計画への提案を念頭に置いて、LINAC10 の会期中に打ち合わせを行い、共同で提案する方向で合意した。
総研大 TW レーザーの今後の活用について検討を行っている。ビーム駆動のFACET類似施設において、極短バンチ電子ビームにより生成された高電界を、レーザープラズマの自己入射による fs ビームを診断用(Witness)ビームとして用いる事を検討している。自己入射には10TW 程度以上のレーザー出力が必要であり、産総研の三浦氏とKEKのTWレーザーの増強についての相談を行った。励起レーザーは既存の物を使用し、Ti-Sapphire の結晶のみ購入する方向で検討を行っている。さらに増強にはグレーティングを真空中に配置する必要があり、現在真空チェンバーの設計を行っている。

 

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