高エネルギー加速器研究機構 共通基盤研究施設

2020年度KEKウィンター・サイエンスキャンプ

高校生向けの実習プログラム,KEKウィンター・サイエンスキャンプが,2020年12月25日に開催されました。本年度は,新型コロナ感染症対策のため,従来の合宿形式ではなく,オンライン形式で行われる3つの実習と,1つの講義の計4つのコースに分かれ,計7名の高校生が参加しました。校長は放射線科学センターの吉田が務めました。

共通基盤研究施設では「放射線を知ろう」というテーマで,所属する放射線科学センターにより開発された放射線シミュレーションソフトウェアを用いた,放射線遮へいに関するオンラインシミュレーション実験を企画し,2名の参加者が取り組みました。この実験は,例年ウィンター・サイエンスキャンプで行われる,ガンマ線源を用いた放射線遮へい実験をシミュレーションしたものとなります。講師は機械工学センターの久米、放射線科学センターの岩瀬が担当し、放射線科学センターの岸本が協力しました。

実習の内容は,シミュレーションとオンライン実験を組み合わせたものです。参加者はシミュレーションソフトウェアを実際に使用して,遮へい体に照射されたガンマ線の飛跡を観察し,それをもとに遮へい性能を導出,文献値と比較します。一方で実際の放射線遮へい実験を担当講師がデモンストレーションし,装置セッティングからデータ取得までの過程をオンラインで見てもらいながら,参加者は得られた実験結果とシミュレーション結果との比較や実験方法,装置の改善に取り組むというものです。1日限りのオンライン実習といった限定された時間,環境下でしたが,中身の濃い実習となりました。今回,シミュレーションソフトを用いた実習を通して,通常は目に見えない放射線を,目に見える形で体験できたことなどから,放射線とその遮へいに対する理解を,例年以上に深めることができたのではないかと感じられました。

シミュレーション結果の表示例,透過した放射線(緑色領域の黄色の線)数を数える
オンラインで実習手順を説明する久米講師
オンラインで参加者に放射線遮へい実験を示す岩瀬講師

参考情報

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